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2008年9月 7日 (日)

日曜の夜、徒然と…

先週月曜の夜、安倍前首相と同様、福田首相が唐突な辞意を表明しました。「国民に迷惑がかからないように時期を選んだ」と述べ、前首相と違って充分配慮した辞め方だと強調していました。しかしながら内閣を改造して1か月、さらに臨時国会の召集日を内定させた段階での辞任劇は、2代続けての無責任な「政権投げ出し」と批判されても弁解の余地はないはずです。

このブログは時事の話題、特に政治関連のニュースをよく取り上げてきました。直接記事本文で扱わなくても、冒頭で簡単に触れることが数多くありました。後から記事を読み返す際、どのような出来事があった時期に書かれていたのか重ね合わせることができるからです。付け加えれば、もともと当ブログのカテゴリーは「日記・コラム・つぶやき」としていますので、タイムリーな話題を取り上げるのが本来の姿だと言えます。

3年前、ブログを始めた頃は「日記」に近い更新ペースでしたが、途中から「週記」と呼べるサイクルが定着しています。結果として無理な負担をかけず、長続きしている秘訣となっているようです。今回、自分自身の備忘録的な「週記」を意識し、先週1週間を振り返ってみると組合関連の行動が連日続いていました。

火曜夜に執行委員会、水曜午後に連合三多摩の政策制度討論集会、木曜昼に職場委員会、その夜に団体交渉が開かれました。それぞれの内容を報告するだけで、1回分の記事の分量となり得るものですので、おかげ様でブログの題材に事欠くことのない刺激的(苦笑)な日々を過ごしています。

金曜夜には前々回記事でご案内した山家悠紀夫さんの講演会があり、「小さな政府」の問題点を提起いただきながら当面する行革課題について考えを巡らす機会となりました。広く市民の皆さんらにも呼びかけた催しでしたので、一人でも多くの方のご来場を願っていました。当日、230名ほどの参加者で会場を満杯とし、山家さんのお話も期待通りの充実した内容で、多くの方から好評を得た取り組みとなりました。

翌日の土曜から日曜にかけては、泊り込みの議案討議が行なわれました。私どもの組合の1年間の活動を総括し、新たな1年の方針を執行部で議論する集中的な会議の場でした。この討議を通して議案をまとめ、組合員の全員参加を呼びかけた11月14日の定期大会で方針案などの議論が交わされることになります。

帰宅し、日曜の夜、テレビからは候補者乱立気味の自民党総裁選がトップニュースで映し出されています。さて、前回記事「あるチラシへの苦言」に対し、多くのコメントを頂戴しました。その中で、silver_mountain さんから問題視していたチラシの全文をご紹介いただきました。また、shimaさんからは毎日のように勇気付けられるコメントを頂戴しました。

さらにshimaさんのコメントへのレスを通し、問題となっている彼女の非常識な行動を報告する機会とさせていただき、たいへん失礼致しました。お恥ずかしい内部のイザコザをネット上で発信することについて、ためらいは今もあります。しかし、彼女が作り続けているチラシの内容は事実誤認や歪曲、身勝手な解釈や思い込みで埋めつくされているため、このブログの場を利用し、反論することになりました。

「公務員のためいき」は私どもの組合員の皆さんが多数ご覧くださっています。そして、彼女自身も時々、目にしていたことを聞いていました。したがって、一方的な主張や偽りで塗り固められたチラシの内容を鵜呑みにされる方は少ないものと思いますが、取り急ぎ打ち消す意味合いからリアルタイムな出来事をコメント欄で報告してきました。同時に私から彼女自身へ、即時に届くことを願った苦言でもありました。

人それぞれの思いをそれぞれの言葉で主張することは自由であり、そのような点を認め合っていける社会や組織が健全なものだと思っています。その上で、前回記事で述べたとおり個人と組織の立場を峻別できず、重ねてきた彼女の行動を私どもの組合は問題視しています。決して、彼女が主張している内容を問題視し、ペナルティを課した訳ではありません。

実は問題行動が顕著になった以降も、彼女は定例執行委員会に出席していました。あくまでも出張を制限しているだけであり、彼女の出席を拒むことはせず、発言も許していました。非常識さが際立ってきた自治労大会の後、彼女に発した文書も「これ以上、問題行動を続ける場合、規約に基づき除名処分を下すこともあり得る」という警告書でした。

こちらは忍耐強く、一つ一つの手順を踏んでいるのにもかかわらず、「非民主的」呼ばわりする感覚は本当に情けなく思います。特に金曜の夜、たくさんの市民の皆さんにもご来場いただいた講演会に水を差す行動は、予想していたとは言え、たいへん残念なことでした。コメント欄まで目を通される方は多くないものと思いますので、その夜に書き込んだ内容を改めて紹介させていただきます。

私どもの組合は、最近の記事「最適な選択肢の行政改革とは?」で訴えているように行革課題に対峙する際、市民の皆さんとの共感の輪の広がりを重視しています。様々な業務における直営堅持の大切さを確信していますが、それが組合側の「ひとりよがり」なものだと見られた場合、労使交渉の場での発言に迫力を欠いてしまいます。

その広がりをめざした運動の一環として、チラシ配布や「小さな政府」を考える講演会などに取り組んできました。それに対し、彼女は外部からの支援者数名とともに講演会の会場入口で、「民営化絶対反対!現場の怒りをストライキで示そう」と主張したビラを参加者へ配布する行動に出ました。

配られたチラシには、彼女へ発した警告書に対する筋違いな批判も盛り込まれていました。このような行動は、詳しい経過を知らない参加者の皆さんへ不信感や嫌悪感をもたらすものだったろうと懸念しています。さらに講演会の質疑の際、彼女は「不当な統制処分を受けている」と講演内容とは関係ない話を始めました。

ある程度聞いた上、司会が「講演内容に対する質問に絞ってください」と制し、ようやく取って付けたような質問を付け加えてから席に座りました。このような行為は、講師の方にも参加者の皆さんに対しても、たいへん失礼な話です。ここまで周囲が見えなくなっている彼女には呆れ果てて、怒る気も失せてしまいます。

そもそも行革課題に対して、どのような運動を進めるのかは、私どもの組合が判断することです。その上で、「現場の怒りをストライキで示そう」などと執行委員会の中で、彼女から具体的な提案を受けたことはありません。「この集会に参加しよう!」「この署名を取り組もう!」という提案は日常茶飯事でしたが、他の役員の気持ちを揺さぶる議論を提起された記憶は一切ありませんでした。

本当に恥ずかしく心苦しい話ですが、あまりにも彼女の行動が非常識であるため、このブログでも取り上げざるを得ませんでした。最後に一言、ようやく出づらくなったのか、たまたまなのか分かりませんが、さすがに1泊2日の議案討議に彼女は参加しませんでした。私をはじめ、皆がホッとしたことは言うまでもありません。

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コメント

老婆心ながら指摘しておきます、と言うか、あえて苦言を呈します。

OTSUさんの日頃のスタンスや対応振りを知っている者であれば、誤解をする可能性は少ないと思いますが、ここ最近の記事やコメントは、初見の人等には誤解を与える内容であるのは否定できないと思います。

組織内の政治的側面が出ているため、組合活動に多少なりともアレルギーのある人から見た場合、好感を持たれる可能性は低いと思います。

また、中立的な第三者から見ると、当事者以外には検証できない一方的な批判をしてるようにも見えます。

悪い意味で、「内輪向けネタ」ではないでしょうか?

そもそも、OTSUさんは、公式には、このブログでは匿名でやって来られた訳ですから、本来、このような問題を取り上げるのは、相応しくなかったように思われます。OTSUさんの素性を詳しく知らなかった関係者には、このことでOTSUさんが誰かを特定できるようになってしまったと思われますし、そうでない地域の人には、違和感を与えたと思います。

どうしても必要なら、このブログではスルーして、別のブログやHPで、顕名で正式に反論を載せるのが筋ではなかったでしょうか。

一般論としても、当の「彼女」から、このブログに攻撃を仕掛けてきたならともかく、そういう訳ではないのですから、対応が感情的で、おとなげない印象も受けました。

表面的な「冷静な対応」ではなく、本当の意味で一度冷静になることをお勧めします。

P.S.
私は、このブログの趣旨を、『OTSUさんの地域の方向け、且つ、組合関係者向けの閉じたローカル広報』にはしない方がよいと思っています。逆に、完全にそういう趣旨にしてしまって、関係者向けの釈明記事を載せるという選択肢も有り得るかもしれませんが・・・。

投稿: Thor | 2008年9月 8日 (月) 06時27分

Thorさん、おはようございます。

ご心配いただき、本当に申し訳ありません。記事の中でも繰り返していますが、このような話題を当ブログで扱うことについて、決して好ましいものとは思っていません。その迷いを引きずっていながらも、最終的な判断として今回記事に至りました。

プロフィール欄で紹介しているとおり当ブログは匿名で発信していますが、私どもの組合員の皆さんらに対しては匿名とはならない二面性を持ったサイトでもありました。このような点から内輪向けの話題を取り上げる一つの理由でした。

しかしながらThorさんからの率直なご指摘は、まったくその通りだと受けとめています。正直なところ今回の問題に際し、私自身、感情的な面が先走っていることは確かでした。深く反省し、今後の記事やコメントのレスは極力冷静な対応に努めていきます。最後になりますが、ズシリと心に響くコメントに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

投稿: OTSU | 2008年9月 8日 (月) 07時29分

どうもOTSUさんに甘えてしまってお気軽なコメントを書いてしまってすみません。
これが最後の書き込みになります。
旧民社党の路線を支持してきた私にとっては、労働者であることと愛国者であることとは何も矛盾することではなかったです。負担をかけるような書き込みをしてしまいすみません。今までどうも有難うございました。

投稿: かでる | 2008年9月 8日 (月) 22時30分

私はもちろん「自治労」の組合員ではないし、まして今度のイザコザの当事者でもないから、この問題そのものについては何も言うべき事はありません。
 でも…、やはりため息が出てしまいますね。思想や主義主張自体はもちろん自由だけれど、…これは彼女だけの問題ではなく、官民かかわりなく日本の労働運動全体の問題だとも思いますけれど…何か、自分の意に沿わない勢力を口汚く罵る事でしか、自らの主義主張を正当化できない人って、世の中に多すぎはしません?なんか、こういうのも正直、私自身組合員ではあるけれど(ユニオンショップに近いので)、労働運動から引いてしまう原因の一つになっているのは間違いないです。労働運動に限らないですけれど、もうちょっと人の話も聞きましょうよ。
 一方的に主張を押し付け、さらには自己中心的な闘争を繰り広げて社会を混乱させた挙句、組織が自壊してしまった例は、日本の労働運動にはいくらでもあるのですから。
 彼女が「活動家」なのかどうかは知りませんが、現代の、社会的な地位が決して強いとは言えない労働運動では、やはり「活動家」の自制した行動が強く求められていると思います。

 政治の話に脱線しますが、民主党の代表が無投票で小沢氏に決まりました。無投票と言うのも問題かもですが、それ以上の問題があります。自民党の総裁選は随分色々な人が名乗りを上げていますが、考えてみたら「汚れ役」になる可能性大の総裁選で多くの候補者が被る一方、「追い風」のはずの民主党の代表(政権が交代したら総理大臣になる)の候補が、68歳という高齢の小沢氏只一人です。(自民党の多数の総裁候補者の中で、小沢氏より年上の人は確か2人しかいません)あと、他に表舞台に出てくるのはいつも菅さんか鳩山さん。若手の指導者って育っていないのでしょうか?「偽メール事件」の後遺症もあるでしょうが、この事は選挙以前に、今後民主党組織の重大なアキレス腱になる要因になるように思えてなりません。

投稿: 菊池 正人 | 2008年9月 8日 (月) 22時52分

かでるさん、いつもご訪問ありがとうございます。

これまで、かでるさんのコメントで「お気軽な」ものだと感じたり、負担だった時は一度もありません。また、もともと多様な考え方があって当たり前だと思っていますので、幅広いご意見をいただくことがたいへん貴重なことだと考えています。

今回と前回の記事の中に登場する「彼女」に関する記述などから、かでるさんの「最後の書き込み」につながったとするのならば、とても残念なことです。そのことが直接の理由ではないようでしたら、かでるさんが書きたいと思った時、ぜひ、これからもご投稿ください。

投稿: OTSU | 2008年9月 8日 (月) 23時00分

菊池正人さん、コメントありがとうございます。

前段のご指摘、自分自身の振る舞いも含めて、改めて注意していくつもりです。後段について個人的には、民主党の中にも幅広い人材が豊富だと受けとめています。その上で、民主党にとって本番は総選挙ですので、今回の一本化は適切な選択肢だったものと見ています。

投稿: OTSU | 2008年9月 8日 (月) 23時06分

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