« 国民投票法案が衆議院を通過 | トップページ | 従軍慰安婦問題 »

2007年4月22日 (日)

読売新聞も批判する公務員制度改革

参議院議員補欠選挙と統一地方選後半戦の開票速報がNHKで報じられています。今、その速報を見ながらパソコンに向かっています。何よりも結果を早く知りたい近隣の市議選の速報は11時過ぎからのMXテレビか、地元のケーブルテレビでしか報道されないだろうと覚悟しています。

私どもの市の議員選挙は昨年6月にあり、固唾を呑んで当落の判明するのを待っていたことが思い出されます。全力で応援した候補者が出ている選挙の開票結果を待つ緊張感は半端ではありません。それに近い意味合いを持つ各市の議員選挙の結果が、あと数時間後に示される予定です。つまり私どもの組合が推薦し、自治労と緊密な連携をはかっている各候補者の当落の行方を見届ける夜となります。

番組が始まった早々、参議院補選の福島選挙区では民主党候補の当選確実が報じられました。一方の沖縄選挙区の出口調査は激しい接戦だったため、民主党の2勝0敗を期待していました。しかし、残念ながら先ほど自民党候補者の勝利が伝えられました。いろいろな意味で、沖縄の結果は残念でした。

まず与野党がガップリ四つに組んだ総力戦だったため、安倍政権へ明確な不信任を示せなかったことになります。加えて知事選に続く沖縄での連敗は、オール野党の共闘が充分に力を発揮できない見方が強まる点です。どうも単純な足し算とならず、2+1+1が3程度にとどまっている恐れがあります。

さらに付け加えれば、今回の参議院沖縄補選の候補者が連合沖縄の前会長だった点です。働く者の声を適確に国政へ届けるためには民主党の躍進が欠かせません。そして、日頃から民主党と連合との信頼関係が重要であることも言うまでもありません。このように考えれば、連合沖縄の前会長だった候補者の敗北は本当に悔やまれる結果でした。

いずれにしても安倍自民党は7月の参議院選挙本番で勝つことばかりを考えているようです。残業代割増率の引き上げなどを柱とした労働関連3法案の今国会成立が難しい情勢となっています。その理由が参議院選挙で民主党と対決する上で、公務員労組(自治労)と民主党を揺さぶることができる社会保険庁改革を優先する方が得策だからだそうです。

公務員制度改革の問題も同様です。もちろん官製談合は撲滅すべきものであり、高額な退職金を何回も受け取る高級官僚の天下り制度なども論外です。しかし、「現職の公務員の士気にかかわるのは無論、優秀な人材が国家公務員を志望しなくなる恐れがある」との声も無視すべきものではありません。

読売新聞は社説で一貫して「新・人材バンクは拙速を避けよ」と論陣を張り、専門スタッフ職創設や定年制延長など抜本的なあり方や仕組みを見直す必要性を訴えています。「渡辺行革相らの言動には、公務員叩きで政権浮揚をはかる意図も見え隠れする。そうであれば、大衆迎合そのものだ」とまで言い切って批判しています。

また、これまで公務労協は政府と数多くの協議を重ねてきました。当然、公務員組合側の悲願であり、ILOから再三勧告を受けている労働基本権回復の問題が大きな争点でした。しかしながら今回、その積み重ねが吹き飛ばされ、新・人材バンクと能力・実績主義ばかりが突出した法案の流れとなっています。

今月末の法案閣議決定の動きに対し、4月4日に公務労協として渡辺行革相をはじめとする行政改革推進本部事務局へ申し入れを行なっています。就任当初、渡辺行革相は「労働基本権の見直しは不可欠」との考え方を表明していました。しかし、その日の交渉で事務局側は労働基本権の見直しに言及しない後退した内容にとどまっています。

このこと一つとっても、勇ましい発言を繰り返している渡辺行革相は国民受けする公務員制度改革にしか意欲がないことを浮き彫りにしています。そもそも同じ自民党内に敵を作り、抵抗勢力としてあげつらいながら国民からの人気を得る、前首相の得意な手法でした。柳の下にいつもドジョウはいない故事もありますが、このような二番煎じを許し続けたら非常に残念なことだと思っています。

|

« 国民投票法案が衆議院を通過 | トップページ | 従軍慰安婦問題 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/130697/14812033

この記事へのトラックバック一覧です: 読売新聞も批判する公務員制度改革:

» 民主党候補についての誹謗中傷 組織的か  [とむ丸の夢]
都知事選と参院沖縄補選で、それぞれ8日と22日の投票日数日前から民主党や同党が支援した書き込みがインターネットの掲示板に、計延べ10万件が集中的に貼り付けられ、組織的に行われた可能性がある、と今日の朝刊に報道されて... [続きを読む]

受信: 2007年4月27日 (金) 12時59分

» 牛肉が怖い。 アベ氏に戦略はあるのか [とむ丸の夢]
今、かなり真剣に、子供たちの食事を心配しています。 私たち夫婦は魚好きの夫と菜食好きの妻の組み合わせ。 美味しいものを食べるためには手間も暇も惜しくはないが、高いお金をかけるのは惜しい、という食い道楽の夫ゆえに... [続きを読む]

受信: 2007年4月29日 (日) 01時01分

« 国民投票法案が衆議院を通過 | トップページ | 従軍慰安婦問題 »