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2006年4月19日 (水)

組合に入らないデメリットは?

昨夜、fufunyanさんのブログ「fufunyanの日記」と相互リンクさせていただきました。fufunyanさんは公務員試験関連のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を運営している方で、たくさんの公務員関係のブログともリンクされていました。ちなみに「困ったときの用語集」で調べたところ、SNSとは参加者を明確にした会員しか利用できないブログや掲示板のサービスだそうです。

私のブログへは、できれば一人でも多くの方にご訪問いただけたらと願っています。したがって、fufunyanさんからのリンクの呼びかけに対し、二つ返事でOKしました。このようなつながりや広がり方ができることは、ブログの魅力の一つだと思っています。fufunyanさん、これからも、よろしくお願いします。

さて、最近の記事「新入職員の皆さんへ」に対して、エニグマさんから「公務員の組合って入らないとデメリットって何かあるのでしょうか?」とご質問をいただいていました。取り急ぎ、コメント欄で「基本的な労働条件の違いはありません。いろいろな意味で、貴重なご質問ですので、近いうちに記事本文でも取り上げようと思います」とお答えしていました。

少し間を開けてしまいましたが、改めて組合に入らないデメリットについて考えてみます。なお、「fufunyanさんの日記」のリンクから初めてご訪問された方もいらっしゃるかも知れませんので念のため、このブログで組合と言った場合、労働組合のことを指しています。

その記事「新入職員の皆さんへ」で紹介したとおり公務員の組合加入はオープンショップ制であり、民間組合で採用されているクローズドショップ制と異なり、組合に入らなくても解雇されることはありません。入る入らないは本人の自由意志が尊重されます。

以前の記事「組合の魅力アップへ暗中模索」でも取り上げましたが、ここ数年で片手ほどの未加入者を出しています。全体的な加入率は99%を維持していますが、ここ数年の新規採用者だけ見ると加入率は95%を割り込む計算です。

組合へ加入しない理由として「組合費を払いたくない」「組合へ入るメリットを感じない」などがあげられています。確かに組合に入っていなくても労働条件は同一です。最近は賃上げなどプラスの成果は出しづらくなっていますが、組合交渉があるからこそマイナス幅をとどめている成果も出しています。当然、組合費を払っていない職員も同様な恩恵を受けとることができます。

一方で組合加入のメリットとしては、組合独自の福利厚生、スケール・メリットを活かした自治労の共済制度、いざと言う時に親身になって相談できる労働金庫の利用などがあります。月3千円ほどの組合費に対する直接的なメリットを求めた場合、確かに見合ったものとは言い切れません。

だからと言って、皆が皆、直接的なメリットを感じないことを理由に組合に入らなかったら当然、組合はつぶれます。組合があったからこそ今の労働条件があり、組合があるからこそ厳しい行革の時代でも職員の目線でのチェック機能を持つことができます。ここで以前の記事「組織の力、大事な力」をご紹介し、昔から組合に伝わる「一人は皆のために、皆は一人のために」の言葉もご紹介させていただきます。

最後に報告です。この4月に入所された新人の皆さんは、今のところ順調に組合加入していただいています。今のところと申し上げましたが、出先職場に配属された何人かの方から加入届を受け取れていないと聞いているだけです。つまり現時点では単なる実務上の遅れであり、今年は新人の皆さん全員が早期に組合加入していただけるものと期待しています。

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コメント

はじめまして。地方公務員は天国だと聞きますが、本当ですか?

http://www.geocities.jp/koumuin_saikoujan/

投稿: | 2006年4月22日 (土) 18時00分

はじめまして…。直前にコメントを投稿された方へお願いです。意見交換をスムースに行なうためにも、できれば名前欄をご記入いただければ助かります。もちろん、ハンドル・ネームなどで結構ですので、よろしくお願いします。
単刀直入なご質問に対し、たいへん申し訳ありませんが、簡単に答えられそうにありません。天国という言葉が適切かどうか分かりませんが、確かに公務員の労働条件は基本的に確立しています。一方で過度な厚遇は全国的に改めている最中です。その上で、このブログを通して再三訴えているのが「襟を正すべき点は正し、主張すべき点は主張する」「変わるべき時は変わり、守るべきものは守る」でした。
ご質問の趣旨に満足に答えられず恐縮ですが、過去、同様なご意見のコメントを多数いただいてきました。お時間が許すようでしたら、ぜひ、以前の記事やコメント欄をご覧いただければ非常に幸です。よろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2006年4月22日 (土) 19時09分

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20060422AT3S2102T21042006.html

公務員と民間とを平等にするだけで、激しく抵抗する公務員。やはり既得権の味を知ってしまうとやめられないのでしょうかね。

投稿: nikki | 2006年4月22日 (土) 19時33分

nikkiさん、はじめまして。もしかしたら直前に2件のコメントとURLを紹介されていた方でしたら「はじめまして」ではなく、さっそくハンドル・ネームでの投稿ありがとうございました。
このブログに初めて訪問された方へ「以前の記事に答えが書いてあります」のような言い方は、たいへん失礼なことだと思っています。したがって、言葉が足らず誤解を招く恐れもありますが、できる限り端的にご質問へお答えします。
まず地方公務員法で、職員の勤務条件は社会一般の情勢に適応させる原則があります。その適応させる役割を中立な立場である人事院や人事委員会が担っています。また、年金制度なども歴史的な経緯の中で確立してきています。つまり本来、公務員の処遇が突出するような仕組みではないことを押さえさせてください。
現在、公務員の存在そのものが財政破綻の元凶にされ、所得格差が広がった社会の中で公務員への風当たりが強まっている側面も指摘できます。さらに既得権イコール悪と言う見方にも疑問があります。やはり官も民も共通な原則として、労働条件の問題は労使交渉で決めるべきものです。労使で充分話し合い、お互いが納得できる結論を見出した結果、既得権が大胆に削られることはやむを得ないものと思っています。
nikkiさんのご指摘に対し、充分なお答えになっているかどうか分かりませんが、取り急ぎコメント欄で返信させていただきました。今後、必要な場合、改めて記事本文でも取り上げようと考えています。

投稿: OTSU | 2006年4月22日 (土) 20時37分

こちらのブログを採り上げてくださりありがとうございます。
遅くなりましたが、私も組合について何回かに分けて記事を書いてみます。トラックバックをしてみます。
これからもどうぞ宜しくお願いしますね。

投稿: fufunyan | 2006年5月 2日 (火) 22時22分

fufunyanさん、コメントとTBありがとうございました。
さっそく「[役所]組合って」を読ませていただきました。
民間の職場も含めて働きやすい環境を作るため、公務員が「青写真」…、私がブログを通して発信していく上で、たいへん勇気付けられる言葉です。次回以降の記事も楽しみにしています。
こちらこそ、改めてよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2006年5月 2日 (火) 23時07分

自治労、労働組合、日教組は拉致被害者に冷淡な悪の枢軸ですので、入会なんぞしていません。

入社時に労働組合の奴等が入会を勧めたけど『拉致した殺人鬼に荷担した犯罪組織にやる銭はない、地獄に堕ちろ外道!』とかましたら、右翼だと勘違いして入会の勧誘は来なかったよ。

その分、仕事もはかどって公私共に順調だから、断って良かった。

投稿: 長浜の労働者 | 2012年7月13日 (金) 05時01分

長浜の労働者さん、訪問ありがとうございます。

単なる冷やかしのコメントなのかも知れませんが、もう少し労働組合について客観的な視点で評価した上で、加入の是非を検討くださるようお願いします。

投稿: OTSU | 2012年7月13日 (金) 22時39分

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