組合の魅力アップへ暗中模索
最近の記事「学校給食のあり方、検討開始」「このブログを始めたイキサツ」へ多くの方からコメントをいただきました。たいへんありがとうございます。記事本文で展開すべき貴重な内容が寄せられていますが、たいへん恐縮ながら今回、ある気になった短いコメントにスポットを当てさせていただきました。
このブログへのコメントはプロフィール欄でも説明していますが、メールアドレスやURLがなくても投稿できます。逆にコメント内容とともにハンドルネームかニックネームだけは記していただくようお願いしています。前回記事へ名前欄も空白だったコメントがあり、内容は「はっきり言うと、最近の新採の加入率は最低です。ぜんぜん組合に魅力無し」とされていました。
このブログは組合を身近に感じてもらうことも目的として開設しています。様々な題材の記事を投稿することにより、自分のところの組合員やそれ以外の皆さんにも、少しでも組合の大切さを感じていただけるよう願っています。
「2ちゃんねる」的な呼び方となりますが、その投稿者を名無しさんと呼ばせていただきます。あまりにも短いコメントであり、名無しさんが私どもの組合員かどうかも分かりません。全体の組合加入率は99%を維持していますが、この2年間で確かに新人の未加入者を数名出しています。
その数名の未加入者に対し、継続的に働きかけを行なっていますが、残念ながら思うような進展を得られていません。組合加入の有無にかかわらず個別な労働条件は同じであり、当然、組合も同じ職場の方々も「村八分」のような陰湿なことは絶対考えません。
そうすると組合の存在そのものの大切さの理解を得られない場合、月3千円前後の組合費を払わないことが得しているように見られがちです。もともと組合に魅力も期待もしていない方にとって、組合費を払っていない方が数名いたら「最近の新採の加入率は最低」と思ってしまうのかも知れません。
自治労全体でも新規採用者の組合加入に対して苦慮していることを聞いていますので、私どもの組合員のコメントではないのかも知れません。いずれにしても100%により近付く加入率をめざし、引き続き、きめ細かく未加入の方と話し合っていくつもりです。
そのためにも名無しさん、なぜ、どのような点が組合に魅力を持てないのか、再度のコメントをお待ちしています。そのご意見を受けとめ、魅力ある組合になるための大きな参考にしたいと考えています。ぜひ、よろしくお願いします。
もしかしたら通りすがりの方で、名無しさんからは二度とコメントを得られないのかも知れません。したがって、名無しさん以外で組合に魅力を感じていない方、もしくは組合の魅力アップのためのアイデアがある方、ぜひ、率直なコメントをお寄せください。このテーマを暗中模索してみようと思っています。
最後に報告です。前回記事で触れた大分県日田市の共働き職員の給料2年間2割削減の条例案は見送られました。日田市長は「総務省次官がコメントを出したため、慎重を期したい」と説明したそうですが、全国的な批判の嵐も無視できなかったはずです。
さらに付け加えますが、この件で自治労本部も大きな力を発揮していました。その経緯は単組へ届いたファックスで知ることができました。その力に敬意を表した上での要望は、このような自治労の動きが大きくアピールできれば素晴らしいことだと考えています。
| 固定リンク
コメント
はじめまして。
最近こちらを読ませていただくようになりました。
私も自分のブログで取り上げたのですが、日田市の条例は提出見送りになって胸をなでおろしました。
これは単に公務員だけの問題ではないと思います。
これからも現職さんの記事を楽しみにしています。
投稿: サノリ | 2006年2月14日 (火) 00時53分
サノリさん、はじめまして。コメントありがとうございました。
ブログを拝見させていただき、4月から同じ公務員になられることを知りました。現職の立場から胸をはって「公務員です」と言える時代が続くよう試行錯誤の記事を重ねています。ぜひ、これからもお気軽にご訪問ください。
また、私も相互リンクは歓迎しています。一足先にはらせていただきますが、支障がある場合はご連絡ください。よろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2006年2月14日 (火) 19時23分
私は、労働組合の意義を十分認識している
つもりですが、それでも今の組合費は決して
安いとは思えません。
今の組合は、十二分に力を発揮しているとは、手放しで評価できないからです
(辛辣すぎるでしょうか…ごめんなさい)
もっとも、それは一単組の問題ではなくセンターたる自治労が弱くなってしまい、(政界における発言力、行動力にそれが端的に現れていますよね…)
労働者の地位向上の核としてあまりにも
弱くなってしまったからだとは思いますが…
(例えば、ベースアップはおろか、ベースダウンをしている状況、一時金のなし崩し的な支給月数の減額等は、不景気が続いていることを
差し引いても、あまりにも、使用者側の論理に傾きすぎている状況を強く反映しているとはいえないでしょうか?)
ましてや、労組の意義をあまり理解していない人にとっては、「高い」という意識は当然かもしれません。
昨年の大会で、積み立てている闘争資金が相当額に上ることをあらためて知りました。
ここは、規約、規則等を改正してでも、逃走資金をきりくずし、福利厚生的なものに転用できませんか?(単に「おあそび的なもの」だけを
さしているのではなく、組合活動につながっていくもの→有名人の講演会、アンダー35委員会への支援など広義に考えてください)そのことで、もっと親しみやすい組合にすべきです。
もちろん、スト等、本来の闘争資金として
使われるのであれば、それにこした事は
ないでしょうが、現在の情勢では
(それこそ、自治労の状況をみれば、)
そのような事態もほとんど想定できないように思うのですが…
例えば、年間100万円程度のお金をとり崩しても、十年で1000万円…
そこまでいかずとも、多少の活用はなされても
いいのではないでしょうか?
投稿: 一組合員 | 2006年2月15日 (水) 00時49分
すみません
闘争資金を
「逃走資金」と誤記しました。
おわびして訂正します。
投稿: 一組合員 | 2006年2月15日 (水) 00時50分
一組合員さん、いつも貴重なコメントありがとうございます。
以前にもご指摘があった闘争資金の活用について、確かに改めて検討する必要性を感じています。万が一の事態に備えた本来の趣旨である積み立て額を考慮した上で、「組合に入っていて良かった」と思われるような有効活用を工夫すべきものと考えています。
以前、組合ニュースでも紹介しましたが、具体例としては公務に起因した訴訟費用に対する「保険」的な活用を調査研究中です。
ちなみに現時点では個人的な見解ですが、アンダー35を職場自治研として位置付けた協力や、有名人の講演会は情宣学習費の集中的活用など、現行の一般会計予算の枠内で工夫できるはずです。
ぜひ、これからも様々なご意見やアイデアをお待ちしています。また、直接要請いただければ、アンダー35の件などは具体的な検討に入りますので、よろしくお願いします。
投稿: OTSU | 2006年2月15日 (水) 04時23分
お邪魔します。
私個人としては、組合は魅力あるものというより必要なものと考えています。
私自身、10数年前に採用された当時は「役所に組合なんて必要なの?賃金・勤務・労働条件は『国に倣え』で勝手に決まるんじゃないの」などと知識の不足から考えていました。
実際は全く違っていましたし、私が組合活動を大事と思い、関わるようになったイキサツがあるのですが、このイキサツを書き込むといつも以上に長くなるので、やめておきます(笑)。
一つの実例を書き込みます。3年前に当局から賃金の10%カットが提案されたとき、組合として1年近くにわたって協議を重ね、3%カットまで押し戻しました。
この賃金削減協議の課題や状況について、組合ニュース・職場集会・オルグによって組合員のみなさんに丁寧に知らせることによって、組合員のみなさんの理解と支援を得ることが出来ました。
完全撤回は出来なかったものの、組合員のみなさんから「お疲れ様」と声をかけてもらい、団結を得ることは出来ました。
たとえ負けても、組合員の目に見える活動を行えば、組合の必要性や魅力(?)は伝わるものと考えます。
しかし役員をおり、目に見える活動なしに「地域給の導入にやむを得ず合意しました」と言われると「何やってんだ!」と月曜日に思ってしまいました。
やっぱり「伝える」ということは大事ですね。そうした点からも、このブログは有意義なものですから、がんばってください。応援しています。
ちなみに私は、5千円近い組合費を払っていますよ。はたして高いのか安いのか?
投稿: アンディ・ベム | 2006年2月15日 (水) 17時33分
OTSUさん、
こちらまでお越しいただきありがとうございました。
リンクの件ですが、こちらも早速対応させていただきます。
これからも記事を楽しみにさせていただきます。
投稿: サノリ | 2006年2月15日 (水) 21時10分
アンディ・ベムさん、いつも励ましのコメントありがとうございます。
魅力というと派手な感じとなりますが、確かに組合イコール必要というと共感が広がればいいなと私も思っています。自分自身が組合に対して「食わず嫌い」でしたので、とにかくブログや日常の活動を通して、今後も「組合の必要さ」を発信していこうと考えています。このテーマは記事本文でも、もう少し掘り下げていく予定です。ぜひ、またご意見をよろしくお願いします。
ちなみに私どもの組合費は基本給の1.5%です。上限が3,500円(共済掛金300円は別)のため、他の組合より低い水準だと思います。基本的に引き上げは考えていませんが、応能負担のバランスを課題認識しているところです。
投稿: OTSU | 2006年2月15日 (水) 21時11分
サノリさん、さっそく相互リンクありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
余談ですが、なんと直前のコメントの時差は1分でした。まったく知らなかった方と同じ瞬間を交流できる点は、ブログのおもしろさだと改めて感じました。
投稿: OTSU | 2006年2月15日 (水) 21時25分