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2006年1月 9日 (月)

公務員は働いていない!? Part2

前回記事「公務員は働いていない!?」に対し、さっそくハマーさんと若手経営者さんからコメントをいただきました。それぞれ議論が深まる提起であり、ありがとうございました。

少なくない職員が深夜・休日に及ぶ勤務の中で、過労死orうつ病→自殺に追い込まれるまで働かされている実態なのに、ウソを垂れ流すマスコミ報道や、悪意をもった市民のおかげで、真実が捻じ曲げられていますよ。

民間の方だと伺っているハマーさん、いつも歯切れの良いコメントありがとうございます。悪意があるかどうかは横に置かせてもらいますが、確かに市民の皆さんの考え方には様々なものがあるはずです。したがって、前回記事の「市民の皆さんとの信頼関係」と一括りにした表現は言葉足らずでした。個別の行政サービスの対象となる「市民の皆さん」を想定した表現だったと補足させていただきます。

前段のご指摘にある過労死などの話は、私自身も非常に意識した上で前回の記事を書いていました。「変わるべき時は変わり、守るべきものは守る」と訴えた中味が、この労働条件の問題を強く意識したものでした。

若手経営者さんからは、ご自分のブログに私の記事を全面展開した上でコメントをお寄せいただきました。次の内容は、その一部抜粋です。

税収に余裕がある時代であれば結果が出なくても、一生懸命がんばればよい時代もあったでしょう。しかし世の中の民間企業はこの15年、血のにじむような苦労をしてがんばってきました。上のハマーさんがおっしゃるように深夜・休日に及ぶ勤務の中で、過労死orうつ病→自殺に追い込まれるまで働かされている実態が事実行われ、交通事故の死亡者の3倍の人間が自殺に追い込まれる世の中であったことは知ってのことでしょう。われわれはこれを超えてきました。必死にがんばって、「結果」を勝ち取ってきたのです。今度はあなた方公務員の番なのです。公僕の本当の意味と役割をあらためて確認する必要があるのです。

いろいろ問い直す機会となる貴重なコメント、たいへんありがとうございます。まず公務員にとっての「結果」とは広い意味で考えれば、政治家である首長の政策実現への推進力となることです。絞ってとらえれば、自分の担当する業務で「安全」「「安心」「公正」な市民サービスを提供することだと思います。

若手経営者さんが意識的に使われている「公僕」という言葉ですが、一部の勢力に組しない意味での「全体の奉仕者」であって、「しもべ」が強調されるとしたら正直違和感を持たざるを得ません。ちなみに、公務員は「公権力を行使」する者という点を強調するのも必要最低限にすべきものと感じています。

私の言い分が、公務員だけ「ぬるま湯」につかっていたいと思われないよう気を付けなければなりません。当然、職員一人ひとりがスキルアップに努め、市民から信頼される行政をめざすべきものと考えています。しかし、ここで改めて「変わるべき時は変わり、守るべきものは守る」の話に戻ります。

私たち公務員も現状に立ち止まらず、変わる必要がある場合は変わらなければなりません。その一方で、健康を害するような職場環境は絶対避けるべきものと断言します。そのことは、民間企業でも同様なはずです。人の命を犠牲にまでして、勝ち取るべきものとはあり得るのでしょうか。

「公務員は甘い。公務員の組合だから、そんなきれいごとを言っていられるんだ」と批判される方がいらっしゃるかも知れません。繰り返しになりますが、公務員だけの問題ではなく社会全体で、過労死や自殺者を出さない労働環境の実現をめざすべきものと思っています。そう願いながら、守るべき自分たちの職場環境や労働条件を守っていくつもりです。

難しいテーマであり、まだまだ言い足りない点が多いようで、うまく論点もかみ合っていないかも知れません。このタイトルで、もう少し掘り下げていく予定ですので、ぜひ、ご意見ご感想をお寄せください。

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コメント

 私は、以前、自身のブログで、下記のことを書き込みました。

 労基法(労働基準法)は、憲法25条1項の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という生存権の理念に基づいて定められたものです。さらに、労基法の定める内容が「労働条件の最低基準である」と規定しているにも関わらず、それさえも守れていない事業主がゴマンといることを覆い隠し、「公務員は優遇されている」という世論を煽り立てることは、決してフェアなこととは思えません。

 OTSUさんが「公務員だけの問題ではなく社会全体で、過労死や自殺者を出さない労働環境の実現をめざすべきもの」と言われるように、働く者の健康や生命、権利が守られずして、無制限にサービスの拡大を強要されることが、果たして人間らしい働き方と言えるでしょうか。
 バブル崩壊などの社会情勢の波に翻弄され、日々の経営に苦心されている経営者の方々の労苦は、私の父が自営業をしていることや、以前配属されていた職場(商工課)の経験から、多少なりとも理解しているつもりです。
 その上で、あえて書き込ませていただきました。

 話は大きく逸れますが、公務職場に限らず、社会全体が24時間365日のサービスへ向かって行けば行くほど、育児への負担が増加し、少子化はさらに加速していくことでしょう。
 僭越ながら、別の視点での警鐘も鳴らしておきたいと思います。

投稿: mihhy | 2006年1月10日 (火) 00時00分

あえて,ちょっと過激なコメントをします。

> 「公務員は甘い。公務員の組合だから、そんなきれいごとを言っていられるんだ」

私に言わせれば,
「労働運動はパワーゲームである。きちっと自分たちの権利を守れない労働者達こそが『甘い』。」

すべてをこれで片付けるとマズいと思いますが,それでも大原則はこれだと思います。

公務員で最も問題なのは,組合員でない上級公務員(こんな言葉があるのか知りませんが)だと思っています。
組合に入っているような,下っ端(失礼)の公務員をいじめても,世の中なにもよくならないと思っています。(ごく一部に,目に余るようなことがあるのも確かですが,それはあくまで「ごく一部」だと思います。)

投稿: WontBeLong | 2006年1月15日 (日) 16時48分

WontBeLongさん、初めまして。コメント2件もいただき、ありがとうございます。
このようなご意見は、とても心強く励みになります。今後も、いろいろな意見交換ができる場としてのブログをめざしていきます。これからも、ぜひ、お気軽にご訪問ください。

投稿: OTSU | 2006年1月15日 (日) 17時26分

買ってはいけない本

自治体職員の働く権利Q&A   中尾 誠/渥美 雅康/城塚 健之

編者の中尾誠はテロリスト、アルカイダ支援者?

ビンラディンが9・11事件の首謀者であるのであれば、殺人罪、建造物損壊罪などで、逮捕・起訴すればよいのである。
容疑者(主犯はオバマ)を、日本の警察・検察は逮捕できる、
さらに言えば、国内の治安維持のためには逮捕しなくてはいけない。

 京都南法律事務所 弁護士 中尾 誠

http://potato.2ch.net/test/read.cgi/atom/1460258803/l50

投稿: | 2016年6月25日 (土) 06時45分

2016年6月25日(土)06時45分に投稿された方、たいへん古い記事へのコメントありがとうございました。

また投稿される機会がある場合、もう少し分かりやすい内容の書き込みとハンドルネームの記載にご協力いただければ幸いです。

投稿: OTSU  | 2016年6月25日 (土) 07時59分

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このブログにおいて,以下のような世間の公務員批判に対して批判の意を表するような記 [続きを読む]

受信: 2006年2月19日 (日) 11時54分

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