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2006年1月19日 (木)

「新春旗びらき」での主催者挨拶

ここ数日で、いろいろな方からコメントやトラックバックをいただいています。また、この「公務員のためいき」で取り上げたテーマを経由し、別な方のブログで議論が交わされている記事も拝見しています。投稿を重ねていく上での大きな励みとなっています。ありがとうございます。

記事本文の中で取り上げるべき貴重なご意見が多く寄せられていますので、機会を見てご紹介していきたいと考えています。なお、このブログは、労働組合を身近に感じてもらうことも一つの目的としています。そのため、これまで日々の組合活動を報告する「日記」的な記事も織り交ぜてきました。今回、一般の方には、あまり耳慣れない言葉である「旗びらき」について取り上げてみました。

今夜、私どもの組合は「新春旗びらき」と称したイベントを催し、多くの皆さんにご来場いただきました。参加された皆さん、また、ご来賓の皆さん、ありがとうございました。

さて、「旗びらき」とは組合員を対象にしたいわゆる新年会です。組合員の親睦、それも職場を越えた交流の場に位置付けています。合わせて地域の組合や推薦議員の皆さんとの交流も目的としています。

組合方針にそった機関手続きを経て、各級議会選挙での推薦候補者を決めています。現在、市議会や地元選出の都議会と国会、すべて推薦した候補者が現職で活躍されています。それぞれ皆さん、たいへん多忙な中、私どもの「旗びらき」へ駆けつけていただきました。特に衆議院議員の長島昭久さんは、今月23日に国会での代表質問を直前に控えた出席となるハードな日程でした。

自治労都本部や連合三多摩など、組合関係の来賓の皆さんも多数いらしていただきました。組合によっては、演壇の上でご挨拶いただく人数を絞り、来賓の多くをご紹介のみにとどめる場合があります。私どもの組合は、お忙しいところ出席いただいた来賓の皆さんからは、やはり一言ずつでも全員マイクの前でご挨拶いただこうと考えています。

ただ立食形式でもあり、あまり乾杯前に挨拶の時間が長すぎても、参加された組合員の皆さんにとって厳しいものがあります。かと言って乾杯した後、歓談の時間中にご挨拶いただくのも、来賓の皆さんへ失礼にあたる場合がありました。その悩ましさを少しでも改善するため、数年前から次のような工夫を試みてきました。

毎年、「旗びらき」で福引抽選会も行なっています。ある程度、お腹もふくらみ、抽選会に関心が移る直前、ご紹介のみにとどまっていた来賓の皆さんから改めてご挨拶いただく方式を定着させました。それでも乾杯前に挨拶いただく方の人数は、今回、8名を予定していました。仮に8名が5分平均で話すと40分…。

ここで、もう一つ心がけたことがあります。一番最初に演壇に立つ主催者代表、つまり私の挨拶をより簡潔にすることです。主催者挨拶が長くなると、来賓の皆さんもバランスを考え、あまり短いと失礼にあたると思い、長い挨拶が続く傾向となります。

一方で主催者挨拶は、多くの組合員の皆さんへ直接話すことができる貴重な機会でもあります。それにもかかわらず、まったく形式的なもので、中味がないのも少々問題です。また、私たち市職員の置かれた現状など訴えたい内容の題材は尽きません。そのため、どうしてもアドリブで話し始めると長々と続けてしまう心配がありました。その対策のためには、やはり原稿を用意することでした。

ここまでは前説なのか、ここまでも含めて今回記事の主な内容だったのか、よく分からない投稿となりましたが、「旗びらき」で私が挨拶した内容の要旨を紹介します。

私たち市職員のとりまく情勢は、かつてない厳しい局面を迎えています。国全体で、公務員の存在や「官」の役割について否定していく動きが強まっています。私どもの市の行革プランの中でも、常勤職員数を5年間で10%以上削減する計画を定めています。今後、そのプランに基づき、組合にとって厳しい提案が矢継ぎ早に示される見込みです。

それらの動きに無抵抗で押しつぶされた場合、労働条件がないがしろにされ、結果的に市民サービスの低下を招くおそれもあります。逆に適切かつ的確な仕事の改革を実行できるのは、現場を熟知し、市民サービスの最前線で働く職員、つまり組合員の皆さんだと確信しています。

ぜひ、自信を持って組合へ結集いただき、主張すべき点は毅然と主張していきましょう。最近、よく使わせてもらうフレーズがあります。「変わるべき時は変わり、守るべきものは守る」との言葉です。変わるべきものも、守るべきものも、ぜひ、組合員の皆さんと率直な議論を進め、しっかりとした対抗軸を打ち出していきたいものと考えています。

また、私たちの運動が孤立せず、民間の皆さんや地域の皆さんたちとも共感を得られる運動に広げるためには、幅広い方々との「絆」が重要です。その意味で、本日、多くの来賓の皆様にいらしていただけたのは本当に心強く思っています。

2006年、たいへん厳しい年となりますが、ひるまず前へ進みましょう。ぜひ、よりいっそう組合活動へのご理解、そして、結集をよろしくお願いします。

以上は、挨拶原稿として用意したものですが、これを読み上げた訳ではありません。したがって、あくまでも要旨としてご理解ください。つまりアドリブな話も盛り込んでしまいましたが、それでも自分自身は3分程度でまとめられたと思っています…?

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