耐震偽装事件の巨悪は…
本日午後、耐震強度偽装マンションの問題で、自称「オジャマモン」こと小嶋進ヒューザー社長が衆議院国土交通委員会で証人喚問されました。昨日は「ホリエモン」こと堀江貴文ライブドア社長の関連会社を東京地検特捜部が強制捜査し、そのニュースが世間を騒然とさせました。
昨夜の私の記事は、投稿の機会を暖めていた「映画にもなった『県庁の星』」でした。今、考えると時事ネタがあふれている中、まるでニュースなど見ていないと思われるようなタイミングの記事内容だったと少し反省しています。
だからと言う訳でもありませんが、今夜は旬な題材で投稿させてもらいました。以前投稿した記事「耐震強度偽装事件からの警鐘」の中で、この事件を「官と民」の役割を考えるための切り口として取り上げてみました。また、その後の「『はめられた公務員』の警告」では政官業癒着の疑惑があるため、この問題で与党の姿勢が及び腰であることを批判してきたところです。
ライブドアの強制捜査や宮崎勤被告の最高裁判決など大きなニュースが重なった日でしたが、私にとって一番の関心事は小嶋社長の証人喚問でした。特に伊藤公介・元国土庁長官をはじめとした森派政治家との癒着が明らかになり、一気に巨悪があばかれることを期待していました。
当然、生中継で見ることはできず、さらに帰宅も8時過ぎになる予定だったため、夕方のニュース番組「イブニング5」を予約録画しました。ある程度、インターネットのニュースなどから結果は知っていましたが、帰宅し、さっそく再生してみました。すると案の定、トップはホリエモンでした。その後、NHKやテレビ朝日「報道ステーション」なども、どうもライブドアの方が目立っていた印象でした。
民主党議員の鋭い追及により、小嶋社長と安倍官房長官の関係などが具体的になりましたが、その件に対するマスコミの反応は今のところ非常に淡白です。さらに自民党議員は二人とも森派であり、やはり「想定内」の質疑だった気がしています。
実は、このブログへコメントやTBをいただいていた「踊る新聞屋-。」さんの記事から最近、「きっこのブログ」と出会いました。きっこさんの記事は強烈な起爆力を備え、現在、非常に注目されているブログであることを知りました。すでにご存知の方が多いかも知れませんが、百聞は一見にしかずと言いますので、ぜひ、上記のリンクからご覧になってください。
お二人のブログを拝見していたため、証人喚問への興味が倍増していました。さらに、なぜ、証人喚問が今日だったのか? なぜ、ライブドアの強制捜査が昨日だったのか? 昨年の総選挙で「小泉劇場」をプロデュースした権力ある方の辣腕ぶりに驚かされていました。いずれにしても、この事件が簡単に幕を引かれないよう注意深く見守る必要性を強く感じています。
最後に、この問題を「公務員」論議の話に引き寄せてみます。それは日本の社会の中で改革すべき核心部分を放置したまま、公務員問題を象徴的な標的にして、財政破綻のツケを払おうとしているように以前から感じていました。そのシナリオ作りに巧妙な情報操作があるのかどうか分かりませんが、権力側のしたたかさや怖さが半端でないことを改めて実感している今日この頃です。
念のため、補足が必要です。上記の発言は、決して公務員の「既得権」維持を主眼としたものではありません。公務のあり方や仕事の進め方について、引き続き、見つめ直していく局面だと考えています。その上で、「襟を正すべき点は正し、主張すべき点は主張する」の一環として私見を述べさせていただきました。
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