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2005年12月 5日 (月)

12月議会始まる

今日から私どもの市の定例議会が始まりました。議会が間近に迫ってから閉会までの期間、部課長はもちろん、庶務担当係長らまでが議会日程を意識した対応に追われます。その期間、プライベートな用事での休暇など言語道断な雰囲気です。

一方で、それ以外の大半の職員の意識は決して議会が中心ではなく、みごとなギャップが見受けられます。実は大半の職員の一人に私も入り、目の前に机を並べる係長に申し訳なく思いながら、明日、久しぶりにプライベートな用事での休暇を取ります。

さて、議会は「地方公共団体の意思を決定する機関」に位置付けられています。その「議決機関」に対して、地方公共団体にはもう一つ「執行機関」があります。ちなみに「機関」とは、実際に地方公共団体の仕事をする人や組織のことを言うそうです。

改めて『自治体職員ハンドブック』(発行・公職研)を開いているのですが、市役所において「執行機関」とは市長のみを指し、助役を筆頭に職員はすべて「補助機関」とされることを知りました。なお、地方自治法は執行機関の多元主義を採用し、別に教育委員会や監査委員(「会」の脱字ではありません、念のため)などを置き、市長の独裁化を防止しているとのことでした。

議会の話に戻します。これまで議員の定数は地方自治法で人口に比例して定められていましたが、地方分権一括法により2003年1月から条例定数制度が導入され、人口に比例した上限値が定められるようになりました。分権の動きや行革の流れの中で、この12月議会において議員定数が削減される話を聞いています。来年6月に市議会議員選挙が予定されていますが、定数が削減されれば、いっそう激戦に拍車をかけそうな様相です。

市議会には本会議と委員会がありますが、議員の方々が一番目立つ花形な舞台は一般質問の場です。市長をはじめ部長以上の市幹部全員がひな壇に並び、出席しない課長らも自席で傍聴できる環境があり、多くの職員や市民が注目する中、テーマを限らない市政全般を質問できるのが一般質問です。

市議会の中でルールがあり、議長と副議長、さらに執行機関に位置付けられる監査委員を務めている場合、一般質問を控えることになっているそうです。私どもの組合が推薦した市議会議員の方は監査委員と副議長を続けて歴任していたため、開会初日、約2年ぶりの一般質問の場となりました。

所属する総務委員会では数々の質問を行なってきましたが、久しぶりの一般質問で一段と気合が入っているようでした。介護保険と商店街の活性化の問題と合わせ、三つ目のテーマとして職務に専念できる職場環境について質問していただきました。職員の職場環境確保が市民サービスの維持・向上につながるとの趣旨での質問でした。

 心のストレスによる病休の職員が多くなっていると聞くが、これまでの職員数削減や抑制を主目的とした行革のしわ寄せが影響していないか。事務事業の効率化を進めること自体否定するものではないが、職員が健康を害するような事態や過剰な時間外勤務が発生するようなことは避けるべきである。

 職員が仕事に集中できる体制があってこそ、安定した市民サービスへつながるものと考えている。さらに市役所の仕事は流れ作業的なものではなく、市民のニーズを的確にとらえるための窓口応対や相談業務にあてる時間が非常に重要なはずである。したがって、ルーチンワークの業務量が極端に過密化していくと、その重要な時間を職員としては不本意でも圧縮していく恐れが出てくる。そのような意味でも職員の職場環境の担保は、良質な市民サービスの維持・向上と密接なものと考えている。

 同様な趣旨で、一部の市民からの不当な圧力に対し、しっかり組織として対応するシステムの確立も欠かせない。最近、窓口・相談業務における暴力被害等防止マニュアルができたと聞いているが、それらの具体的な運用を通して職員個人が追い込まれないように市として責任を持つべきものと考えている。

以上が組合が推薦し、日頃から連携をはかれている市議会議員の方の職員に関わる質問内容の要旨です。市側の回答は基本的に質問の趣旨を受けとめ、そうならないよう努力するというものでした。職員数削減ありきの行革計画が簡単に転換するとは考えていませんが、このような職員の立場を理解いただいた議会質問は非常に貴重でした。ありがとうございました。

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コメント

TBすいませんでした。相変わらず、ココログは不調のようですね。
実は、以前からROMさせてもらってました。公務員さんから見た議会の姿には興味津々です。いろいろ厳しい時期ですし、私も役所には言いたいこともありますが、中からの声は楽しみにしていますので、今後ともよろしくどうぞです。

投稿: 踊る新聞屋-。 | 2005年12月 6日 (火) 01時27分

新聞記者の方にみていただいていたなんて、改めて続けていく励みとなります。
いろいろな方と、いろいろな考え方を発信し合える機会となるブログって、非常にすばらしいものだと思います。
ぜひ、これからもよろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2005年12月 6日 (火) 07時22分

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