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2005年11月15日 (火)

組織の力、大事な力

一組合員さんから前回記事「手応えあり、大会無事終了」へ、いろいろ貴重なコメントをいただきました。組合への熱い期待がヒシヒシと伝わり、身が引き締まる思いです。また、充分期待に応え切れていない点は深く反省しています。

ご指摘のあった私どもの役所での悲しむべき事件、入札妨害罪に問われた元管理職2名が有罪判決を受けた「不正入札」事件を決して忘れることはあり得ません。昨年の定期大会では特別議案として、「不正入札」事件に対する経過報告と組合としての総括を行ないました。

(6) 行政上のトップである市長の責任は非常に重く、減給のみの責任の処し方では、多くの市民や職員は納得できないというメッセージを9月6日付の組合ニュースで発信しました。しかし、その思いは残念ながら市長に届きませんでした。組合の役割や力量からは「その責任の取り方では不充分である。辞職という最も重い責任の取り方こそ、市の再生に向けた大きなケジメだったはずである」と市長へ申し入れることが精一杯でした。それでも職員の声の代弁者となるべき組合が「多くの職員が納得していない」という声を直接市長へ伝えるだけでも重要であると判断し、このような申し入れを行ないました。

(7) 入札制度改革や全職員への倫理研修など目に見える取り組みが進む中、最高責任者が不充分な責任の取り方で終わり、非常に残念ながら画竜点睛を欠く区切と言わざるをえません。今回の組合としての総括を踏まえ、今後も職員が仕事に対して意欲や誇りを持ち、市民から信頼される市政の再生へ向け組合としての役割を充分発揮できればと考えています。

以上が昨年の特別議案から抜粋した内容です。このように結んでいながら今回の大会では「不正入札」事件に対して、具体的に触れることがなかった点を心から反省しています。

一方で、一組合員さんが期待する組合への役割として、上記の記載内容の事例などが象徴的なことだと考えて紹介しました。一職員の立場では、いろいろな思いを市長に抱いても面と向かって口に出すことはあり得ないはずです。思ったことをストレートに伝えるというのは職場の上司に対しても簡単ではないかも知れません。

一人ひとりの力は弱くても、一人ひとりが組合という組織へ結集することにより、上記の記載にあるような申し入れ行動が可能となります。そして、団体交渉の場で組合は労使対等(バックナンバー参照)な立場に位置付けられ、組合員の切実な声を代弁することができます。ただし、その行動や交渉の背景となる組合員の声を執行部が的確に把握していない場合、説得力が薄れたひとりよがりなものとなってしまいます。いわゆる組合員の団結が重要となる所以です。

一組合員さんのコメントから改めて組合という組織の力、大事にすべき力の一面をPRさせていただきました。このことは民間企業での労使交渉や中央省庁との交渉などの場面でも同様なことが言えます。連合会長が総理大臣と交渉できるのも組合員700万人の組織のトップだからこそです。

最後に、このブログの存在を一組合員さんからは積極的に宣伝するようアドバイスをいただきました。このブログを通して活発な議論が交わせることを私も願っていますが、あくまでも個人の責任によるブログでもあり、今まで公然とした宣伝にためらいがちでした。結構積極的だったじゃないか、との声も聞こえそうですが…? 実は、その辺の経緯を過去の記事(バックナンバー参照)で取り上げてきましたので、3回連載した「秋、あれから2か月」ともどもご覧いただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

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コメント

RSSで登録させていただいてます。全然関係者ではないのですが。。。しかもすごく横槍ですが。。。

このブログの宣伝は是非すべきだと思います。
最近話題の企業ブログも、企業のテーマでありながら率直な個人の意見を述べているものが、評価を得ているようです。→http://weblogs.nikkeibp.jp/adtech2005_ny/2005/11/post_bef3.html
「少数の人しか知りえない」ニッチな情報を「熱意を持って継続的に」発信しているOTSUさんのやられていることは、購読者にとって価値ある行動だと思います。個人的には「公務員のためいき」というタイトルが後ろ向きなのがちょっと・・・ですが。。。
がんばってください。

投稿: minami | 2005年11月16日 (水) 11時54分

minamiさん、非常に好意的なコメントありがとうございます。このような声をいただけると、これからも粘り強く続けていく励みとなります。
また、一組合員さんのご意見と合わせ、積極的に宣伝すべきの声を力強く受けとめ、あまりためらわずPRに努めてみようと思い始めてきました。
タイトル「公務員のためいき」、それなりに自分では気に入っていましたが、同じような感想を別な方たちからも頂戴していました。今さら変えられませんので、このタイトルで今後も頑張っていくつもりです。

投稿: OTSU | 2005年11月16日 (水) 22時14分

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