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2005年11月30日 (水)

前原民主党代表と語る会

月曜の夜、9時頃から非常にココログがつながりづらくなっていました。いつもより正常に戻るまで長い時間がかかり、深夜2時頃までスムースな接続が困難でした。自分のインターネットが常時接続ではなかった時、ちょっとした操作の手違いから何回書きかけの記事を消してしまったことか…。その教訓からADSLに切り替えた以降、原稿の途中で細かく下書保存する習慣をつけていました。

その夜、下書保存の方法が取れないため、途中からワードへ移して原稿を完成させました。そのワード原稿をブログの新規投稿画面へコピーしたところ、いろいろ不都合が生じたようです。文字の大きさが調整できなかったり、行間をスペースで作らざるを得なかったりしました。すると翌朝、このブログを携帯電話で見ていただいている方から「画面が真っ白になって終わりかなと思ったら、まだ続いていた」と言われました。行間をスペースで強引に空けたため、その行間部分が小さな携帯電話画面では意味のない余白画面になってしまったようです。

いろいろ前回記事がお見苦しくなり、申し訳ありませんでした。でも、考えてみると接続環境の不調を長時間放置したココログの責任も大きいものと思っています。最近、有料のnifty会員をないがしろにする完全に無料なフリーコースを新設した点など、ココログに対する風当たりが強まっています。その利用者拡大の影響が毎夜同様な遅さを招いているとしたら早急に何とかして欲しいものです。

さて、すみません。ようやく本題です。火曜の夜、連合三多摩が呼びかけ、前原誠司民主党代表と語る会が開かれました。民主党と労組との「しがらみ」やパートナーシップについて、どう考えていくのかをテーマに前原代表と連合三多摩に所属する各労組役員らが率直な意見交換を交わす目的で設定されました。

まず前原代表から現在民主党が重点化している取り組みの紹介がありました。政党助成金が大幅減となり、党の財政は厳しいけれど各選挙区候補者への交付金は減らさなかったこと、つまり地元での日常活動の経費は削らなかった点を強調されました。続いて男女共同参画を推進するため、その本部長を前原代表自らが務めていることや、自民党に遅れをとったメディア対策強化のために広報戦略本部を設けたことなどが説明されました。

今回の催しの核心部分となる労組と関係性については、次のような釈明がありました。「支持者は神様。それをいらないと言うことはあり得ない。政党と労組の政策が一致するかどうか、できれば7割以上一致したい。残り3割は日常的な関係の中でゼロにするよう努力したい。その上での不一致点は是々非々での判断となるのはやむを得ない」とし、「脱労組の言葉は使っていない。小選挙区で勝つためには労組だけにこだわっていては勝てないとの趣旨での発言だった。今まで通りの応援があることを前提であり、不愉快な思いを与えていたとしたら率直にお詫び申し上げたい」と最後は頭を下げられていました。

「談合、特別会計、国と地方との補助金の見直しなど、税金の無駄使いをやめさせる目的では自民党と競い合いたいが、障がい者など弱者を切り捨てていくような小さな政府はめざすつもりはなく、規制緩和ではなく規制改革が必要である」と自民党との違いを強調されていました。そして、「分権を進めるとともに、団塊の世代の退職後などを見据えたボランティア参画社会をめざし、その実現のために民主党を応援してもらえるようにしたい」と話されていました。

質疑応答の中では、民間労組役員の方から自治労役員が思っていることを代弁いただいた鋭い質問も飛びました。それに対し、前原代表は「岡部自治労本部委員長と懇意にさせてもらっている」とし、官公労を突き放すつもりはない旨を答えています。全体的に前原代表の真摯さは参加者へ伝わり、それなりに労組役員側のモヤモヤ感は拭えた会だったと位置付けられました。

さらに私自身、私どもの組合にとってもモヤモヤ感を払拭する機会となりました。前原代表に同行していたN代議士(前々回記事参照)と手っ取り早く直接話す場を持ちました。結論は「自治労と距離を置こうとはまったく考えていないし、じっくり話し合いたいと答えながら実現できなかったのは単に日程上の問題と秘書(?)の怠慢で、申し訳なかった」と謝罪がありました。また、こちらからの不信感が多少なりとも拭える機会を得られたことにホッとされていたようでした。

公務員をとりまく情勢が非常に厳しい中、地元選出代議士との関係にあえて距離を置くことの意味は薄く、政策面での是々非々は当然残りますが、私自身のN代議士へのわだかまりは一区切りできたと思っています。今後、以上のような経緯も含めて民主党と労組、とりわけ自治労との関係について、しっかり組合員へ伝えていかなければと考えています。

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2005年11月29日 (火)

市役所の窓口業務も民間参入?

最近、この「公務員のためいき」は組合活動や政治的な話が多くなりがちでした。前回の記事へasaやんさんとアンディ・ベムさんから公務のあり方や広い意味での働き方について、いろいろ貴重な問題提起となるコメントをいただきました。的確な答えは簡単に出ないかも知れませんが、今後、具体的な事例を取り上げながら公務のあり方などについて議論できる記事を増やしていきたいと考えています。

「規制緩和」と「官から民へ」の小泉デタラメ政治がマンションの耐震強度偽装問題を引き起こした、と昨日発行の「日刊ゲンダイ」は一面記事で取り上げていました。このような最新の話題から切り込むのか、20年ほど前にイギリスやニュージーランドなどが始めたニュー・パブリック・マネジメントの歴史から入るのか、テーマの切り口は数多くあって少々迷いました。それぞれいつか取り上げたい題材ですが、今回は自分の職場にとって一番身近な具体例をイントロダクションとして扱ってみました。

政府は22日、公共サービスの担い手を官民の競争入札で決める「市場化テスト」の対象として、住民票の写しの交付など6種の地方公共団体の窓口業務を盛り込む方針を決めた。来年の通常国会に提出予定の「公共サービス効率化(市場化テスト)法案」に関連法案の特例として盛り込む。希望自治体は早ければ来年度中にも民間会社への委託が可能となる。

 

 対象は住民票のほか、戸籍謄本▽外国人登録原票▽納税証明書▽戸籍の附票▽印鑑登録証明書の請求受け付けや発行業務。この日開かれた政府の規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)で所管する総務、法務両省が明らかにした。

 

 同推進会議は「個人情報保護などの安全性に配慮が必要だが、民間企業による利用時間の延長や夜間、休日対応が期待でき、住民の利便性が大幅に向上する」と両省に規制緩和を求めていた。【毎日新聞 20051122日】

この記事を目にした時、正直驚きました。私どもの役所でも市民課に関連する窓口業務(上記以上に広げた内容です)の民間委託化などの検討計画があり、数日前、実施にあたっては労使協議が必要であると市当局側をけん制した矢先だったからです。市場化テストの問題点は別な機会に譲るとして、いくつか検証すべき点を提起させていただきます。

戸籍法などの制約から民間業者だけで完結できないため、市職員と混在する窓口業務が円滑に運営できるのか非常に疑問です。そもそも委託契約による民間業者は、市の管理職の直接的な指揮命令下に入れない法的な制約があります。仮に法的な問題が整理できたとしても、市役所の顔であるべき窓口職場が民間業者中心となって良いのでしょうか。

ここで誤解を招かないよう常に言い続けなければならない点があります。公のサービスが良質で、民のサービスが劣るという発想は絶対あり得ないという点です。それぞれの場面に応じた性格や役割を踏まえ、市民サービスにとって見ても、どちらが適切なのか判断すべきものと考えています。

組合が組合員の雇用を守ることは大前提ですが、そのための理由だけで民間委託反対と叫んでも市民からの共感は得られないものと認識しています。以上の視点を踏まえた上で、業務ごとの各論に対して現場を熟知している職員側イコール組合側が反証していくことが重要なはずです。

窓口業務の例で考えれば、訪れる市民への応対の仕方は多種多様なものが求められています。市民が市役所へ求めるニーズも当然様々で、住民票一つとっても出せるか出せないかの判断も複雑です。付け加えれば、この判断自体が公権力の行使だとも言えます。

                                                      

いずれにしても職員は、正確性を第一に心がけ、法律条例規則に照らして公正であるか、相手によって対応を変えない公平性に気を使い、そして、市民が満足いく接遇に力を注いでいます。とにかく窓口業務をスムースに受け付け、気持ち良く市民の方に帰っていただくため、職員は必死に勉強し、日々努力しています。

                                                      

さらに市民と直接相対する場面となる窓口や相談業務は「効率化」の言葉がなじまないものと考えています。極端な効率化を進め、職員が抱えるルーチンワークの密度が濃くなりすぎた場合、職員自身が不本意と感じても市民との会話時間を「効率化」する必要が生じてきます。そのことは「冷たい市政」の印象をもたらし、決して好ましいことではありません

                                                      

た、市民と接する最前線の職場である窓口業務を職員以外に委ねるとしたら、市政にとって一番大事な触覚を手放すことと同然だと考えています。加えて、職員のスキルアップのためにも窓口職場の経験は貴重であり、行政全体にとっても大きなメリットだったはずです。

最後に、計画を進めている市幹部の皆さんへ一言。このような計画が検討されていること自体、一生懸命頑張っている職員のモチベーションが下がり気味になることをお気づきでしたか。

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2005年11月26日 (土)

骨っぽい挨拶の菅直人さん

前回投稿した記事のとおり賃金闘争は徹夜の末、明け方に決着しました。当局側の検討結果を待っている時間、少しだけ横になれましたが、結局のところ一睡もせず朝を迎えていました。早く帰って眠りたいところですが、その日の夕方、連合地区協議会の幹事会などが予定されていました。

車で通勤していたのですが、「寝不足だから自分で運転して帰るのは危ないかな」と考えました。そのように自分の行動を正当化(?)し、過酷なスケジュールにもかかわらず、協議会役員の皆さんと会議が終わってからの焼肉屋へもご一緒させていただきました。

睡眠不足で体は弱っていても、頭の中のテンションは上がり気味だったかも知れません。ほろ酔い気分になった頃、前日に開かれた連合三多摩定期総会での菅直人衆議院議員の来賓挨拶が話題に上りました。私自身が「さすがに菅さん、骨っぽい挨拶で一味違う」と感じた印象を話したところ、やはり皆さんも同じように受けとめていました。

ホリエモンかホームレスになるのか、すべて自己責任とした政治を小泉首相は推し進めている。外交面では排外的なナショナリズムをあおっているだけである。それでもテレビの影響力を巧みに使うことにかけて天才である小泉さんは、無党派層以外の票も取り込んで先の総選挙では自民党を圧勝させた。民主党も同じテレビでの効果を求めていくのか、私は原点に返って運動のエネルギーを大事にすべきと思っている。

今までの歴史の中で、社会を動かしてきたのは農民運動であり、労働運動、学生運動、市民運動だったはずである。今後、非正規労働者や退職間近である団塊の世代(1947~49年生まれ)の潜在的な運動エネルギーの受け皿作りが重要である。特に、この三多摩は新たな運動のエネルギーを発信できる地域だと考えている。これからも民主党は、働く者、納税者、生活者の代表として、連合の皆さんと力を合わせていきたい。

以上が連合三多摩定期総会における来賓挨拶で、菅さんが話された内容の要旨です。完璧なメモをもとにしていませんので、言い回しなどが多少違っている点はご容赦ください。まず「ホリエモンかホームレスか」の言葉はインパクトがあり、聞き手をひき付けることが得意な菅さんらしい明確な例えに感心しました。

そして、小泉首相と同じ土俵で戦わないという毅然としたメッセージが「運動の提起」であり、さらに「団塊の世代の退職後のエネルギー」を注目していることに強く感銘しました。菅さん自身のホームページでも「団塊党」として紹介されていますが、この話は木曜の夕刊紙の記事にも取り上げられていました。

地区協議会役員の皆さん、つまり民間組合幹部の皆さんたちと話す中で、このように小泉自民党と明確な違いを打ち出す菅さんへのシンパシーは共通なものであることを強く感じました。労働運動と相通じるものがある市民運動出身である菅さんだからこそ、その場だけ取り繕うような挨拶ではない力強さを真摯に受けとめることができます。

ここから先は少々酔っ払った中での私自身のボヤキですが、地元民主党のN代議士の話題にもなりました。総選挙で惨敗後、手の平を返したように見受けられた自治労との付き合い方について、再三、直接会った際に真意を尋ねました。すると必ず「誤解があるようで今度じっくりお話に伺わせてください」と答え、前原代表もN代議士自身も決して官公労を外すことを考えていないと説明していました。

国会議員を呼びつけるほど組合役員は偉くなく、そんな傲慢さも持ち合わせていませんが、相手から訪ねて行きたいと言われたまま梨のつぶて。最近、開設したN代議士のブログを垣間見ると、やはり官公労とは縁を切りたいように見受けられます。

総選挙戦の際、組合員から「なぜ、公務員の総人件費削減をマニフェストとした民主党を応援するのか」などの厳しい声に対し、私をはじめ組合役員側は民主党支持の必要性を愚直に訴えてきました。したがって、組合役員と組合員との信頼関係の重さを考えるからこそ、今のような曖昧さに苛立ちを覚えています。

酒席とはいえ、このような愚痴にお付き合いいただい地区協議会役員の皆さん、ありがとうございました。また、火曜夜に連合三多摩主催で前原民主党代表との懇談会が予定されていますが、あまり期待せず、率直な聞く耳を持って参加するつもりです。

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2005年11月23日 (水)

賃金・一時金闘争決着

月曜夜から火曜朝にかけて、三多摩にある多くの自治体の賃金・一時金闘争が山場を迎えていました。東京都人事委員会のマイナス勧告(△0.85%)を基本とし、給料が下がることは受けとめた上での闘争でした。その中で自治労都本部統一の最終的な指標として、3月の年度末一時金で行なう予定の減額精算額が大きな争点となりました。

組合員にとって優位な額で妥結した自治体の水準をめざし、私どもの組合も徹夜で交渉・協議を重ねました。ようやく明け方、到達点となる回答を引き出し、賃金・一時金闘争の決着をはかることができました。組合の役割の第一は組合員の生活の維持や向上をめざすことであり、一円でも優位な額での解決をはかることは必然的な責務です。

一方で公務員をとりまく情勢が厳しい中、「一円でも優位な、との発想は少し転換しても良いのではないか」との謙虚な声もあります。また、各自治体の置かれた状況が大きく違っていながらガチッとした到達点を最終盤に設けた統一闘争のあり方にも正直戸惑いがありました。

賃上げ闘争が華やかだった頃、一斉に各単組が交渉し、上積み回答を一市でも引き出せたら全体が続いていけた統一闘争は非常に有効でした。そのため、一単組の交渉では限界を感じても、全体的な到達ラインの見計らいで、都本部から「尻を叩かれ」簡単に決着できなかったのも統一闘争の特色でした。都地方課の目を気にした自治体当局が単独で前に出ることを嫌がり、上積み回答を同時に出せるよう「連動先をさがす」などの業界用語があった時代でした。

今回、その統一闘争の手法がマイナスをどう圧縮するかの局面で使われ、結果として大半の組合が統一指標に到達した決着をはかれたようです。しかしながら統一闘争の意義を高めていくためにも、今後、到達指標や設定のあり方について改めて議論する必要性を感じています。

私どもの組合の最終的な決着の中で、しっかり組合員へ説明すべき内容が浮上しました。決着直後に出した速報的な組合ニュースでは不充分ですので、今後発行するニュースなどでフォローしていく予定です。なお、このブログをお読みの組合員以外の方からすると「何のこと?」と意味不明だと思いますので、概要のみ報告させていただきます。

かなり昔の賃金・一時金闘争での決着を踏まえ、ある制度が職員互助会で始まりました。決して違法な制度ではありませんが、市職員への市民からの視線が厳しくなる中、どこかの段階で見直しが必要だろうと労使で考えていました。今回の賃金・一時金闘争において、労使双方が最終的な決断をするための判断材料として急浮上したのが、この制度見直しでした。

当局側は組合要求を受け入れるための判断材料に使い、組合側は、どちらにしても近いうちに見直しが必要だった課題であり、さらにプラスとマイナスの計算上でも組合員にとって有益な決着内容だと判断しました。ただし、その互助会の制度を将来にわたって死守すべきものと考えた場合は、当然、マイナス分がまさる決着内容だったと正直に申し添えておきます。

この闘争結果を伝える本庁舎玄関前での朝ビラ行動の際、40歳ほどの若さで逝去された男性組合員の方の訃報を聞くことになりました。一緒にゴルフなどへ出かけた時の彼の笑顔を思い浮かべると胸がつまり、たいへんなショックを受けました。

ご冥福をお祈りし、心からお悔やみ申し上げます。  合掌

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2005年11月19日 (土)

拉致問題を考える

金曜の夜、連合多摩中央地区協議会が主催した「拉致問題について考える」という学習会に参加しました。講師は特定失踪者問題調査会代表の荒木和博さんでした。荒木さんは北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会初代事務局長も務めた方です。

araki まず荒木さんから「個別の組合に呼ばれることはありますが、連合の地区協議会に呼ばれたのは初めてです」と紹介があり、「拉致問題に対しては組合や個人で様々な意見があると思いますので、質疑応答の中での厳しい批判も覚悟の上で私の考え方を話させていただきます」との趣旨の説明がありました。

講演の内容は拉致の実態や救う会の運動などについて、パワーポインターを使いながら非常に具体的でわかりやすくお話いただきました。三多摩の方もいる450人に及ぶ特定失踪者の実態、北朝鮮工作船の写真、侵入者を防ぐ目的で延々と鉄柵が続く韓国の海岸線、対照的に北朝鮮兵士の侵入を簡単に許した日本への上陸ポイントなどが映し出され、誰もが平和な日常を奪われる可能性があった恐ろしさを改めて感じました。

荒木さんの怒りは二つの異常な国に向けられていました。言うまでもなく一つは北朝鮮ですが、もう一つは拉致被害を知りながら長年放置してきた日本政府への強い憤りを訴えています。2002年9月17日の小泉訪朝以降も動きは鈍く、特定失踪者を政府が拉致認定するまでの時間のかかり方や政府関係者が繰り返す「粘り強く交渉する」という言葉の不誠実さを指摘しています。この「粘り強く」の言葉は、「家族や支援者、そして本人たちが死ぬか諦めるまで」と聞こえると評しています。

1時間を少しまわったところで荒木さんからの講演は一区切りとし、質疑応答の時間を充分保障しました。質問が出なかった場合は改めて荒木さんから補足的なお話が30分ほど続く段取りでしたが、それが杞憂なほど参加者から活発な質問が続きました。

その質疑の中で経済制裁の問題が取り上げられました。日本の経済制裁は北朝鮮の特権階級に大きな影響を与え、北朝鮮の国民が直接苦しむことはないと荒木さんからの説明がありました。さらに追い込んで暴発するほど相手側に度胸はないとも言い切られています。

荒木さんらの最近始めた活動として、午後11時30分から30分間、毎日、短波放送で特定失踪者の氏名などを北朝鮮国内へ発信していることが紹介されました。拉致の可能性のある方たちへ勇気付ける行動であり、「しおかぜ」と名付けられた番組です。イギリスの放送会社を経由する必要があり、30分の放送で年間300万円かかるそうですが、年内には時間拡大も検討しているとのことでした。

最後に荒木さんから被告原告と立場が分かれるような弁護士の方々も、この拉致問題では一致して活動しているとのお話がありました。ぜひ、日本の中で大きな力を持つ連合の皆さんが、この拉致問題に取り組んでいただけたら本当に心強いことであるとの訴えがありました。

非常に内容が濃かった荒木さんの講演内容すべてを紹介できていませんが、私が印象に残った点を中心にまとめさせていただきました。とにかく拉致があった事実の重さを改めて受けとめる貴重な機会となりました。拉致被害者全員を救出するためには、どうしたら良いか、真剣に考えていく必要性を痛感しました。荒木さん、たいへんお忙しい中、ありがとうございました。参加された皆さん、役員の皆さん、お疲れ様でした。

実は今回の記事は、ここで終わりません。報告するタイミングを考えていた貴重な交流の場がありました。先月中旬、三多摩平和運動センターの呼びかけで、在日朝鮮人の方々との懇談会へ参加する機会に恵まれました。三多摩の朝鮮総連の役員を務めている方もいらっしゃいました。その懇談会が貴重だったことは、やはり物事は多面的に見て、多面的に考える必要性を再認識した点です。

在日朝鮮人の方々が拉致はないと信じていたのに小泉訪朝の結果、その信頼が裏切られることになり、非常に悩み、苦しんでいることを間近で聞くことができました。その一方で意外に感じたことは、それでも自分の国に大きな誇りを持ち、日本のマスコミは北朝鮮のイメージを極端に悪くした報道を流しすぎていると話されていた点です。もともと日本のマスコミの欠点にはうなづけるものがあり、「よく帰るけれど国民は普通に暮らしているんですよ」との言葉も特に誇張されている気がしませんでした。

脱北者の多さや強制収容所の話題に対しては「確かに私たちの国は経済的には貧しい」と述べられ、また、負の側面があることも明確に否定されませんでした。しかし、中国や軍事政権時代の韓国なども自国民を虐殺した負の側面を持っているのに、なぜ、私たちの国ばかり…、と直接的な言い訳はされませんでしたが、そのニュアンスは伝わってきました。

拉致問題が必ず解決できることを心から願っています。荒木さんが訴えていた北朝鮮国民2千万人のためにも、東アジアの安定のためにも、あの独裁政権が代わる必要があるとの考え方にも強く共感しています。しかし、戦争につながる可能性がある手法は絶対避けるべきであり、さらに自分の国の問題は自分たちで決めるという大原則は無視できないものと思っています。非常に難解な連立方程式の答えをめざし、この拉致問題を多くの方へ知らせることや短波放送「しおかぜ」へのカンパ活動など、身近な自分のできるところから前へ進もうと考えています。

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2005年11月17日 (木)

組織の力、大事な力 Part2

再びPart2などと連載もののタイトルとしています。このタイトルで続けるつもりはなかったのですが、今回の投稿内容も「組織の力、大事な力」が妥当だろうと考えてPart2としてみました。

前回、中央省庁との交渉でも組織の力が有効だと書きました。マスコミでは取り上げてくれませんが、最近、公務労協が安倍官房長官と竹中総務大臣へ申し入れ行動を行ないました。公務労協とは自治労や日教組など公務員組合が結集した組織です。申し入れた課題は、急ピッチで進む「公務員の総人件費改革の基本指針」の取りまとめに対するものでした。

先月26日、自民党行革推進本部は国家公務員を5年間で5%純減、地方公務員も10年間で61万7千人の純減目標を定めました。合わせて行政組織の統廃合や市場化テスト法案策定などを含む実行計画をまとめました。その動きに危機感を持ち、公務労協は経済財政諮問会議の取りまとめが大詰めな段階において、キーパーソンとなる官房長官と総務大臣へ次の趣旨の要請を行ないました。

当事者の意見がまったく聞かれることなく進行する一連の動きは、公務関係労働者に雇用や生活設計に対する深刻な不安を広げ、働く士気に大きな影響を与えている。賃金等は労使間で取り決められる労働契約であり、公務員にあっても労使対等な立場で決定することは国際的に確立された原則である。定員純減、公務員賃金問題は直接の労働条件であることから当該関係者の意見表明の機会を保障してもらいたい。

その申し入れに対し、安倍官房長官は「今、公務員総人件費の削減を検討しているが、その過程で皆さんの意見を聞くことは当然のことだ」と答えています。竹中総務大臣は「公務員制度等を所管する大臣に就任し、重い責任を痛感している。前任の麻生大臣からも皆さんとよく話し合う必要があると言われており、真摯に対応することを明確に表明しておきたい。節々で皆さんの意見を聞く機会を設けたい」と基本姿勢を示しました。

また、公務労協は「定員削減問題等は、ナショナルミニマムとして保障される公共サービスの水準、量、質、供給主体と形態、行政の役割などについての検討の結果、明示されるべきものであり、国民的論議と合意形成抜きに一部の財界人と学者の意見で拙速に決めるべきものではない」との考えも表明しています。

このような政府への申し入れは、当事者の声を直接訴える意義深い行動だと思います。沈黙やあきらめは、やむを得ない、納得していると勝手に判断される恐れがあります。やはり主張すべきことは声に出さないと物事を動かすことができません。しかし、このような政府への直接的な働きかけは、どんなに単組(単位組合の略)だけで頑張ってみても実現不可能で、庁舎の入口で門前払いされるのが関の山です。

つまり一つの組合だけでは力が弱くても、組合間で連帯し、自治労のような産別(産業別の組合のこと)に結集し、さらに公務労協のような拡大した組織を作ることは非常に大きな力となります。その最大の組織がナショナルセンターである連合だと位置付けられます。一人の声は小さくても、その一人が組合に結集し、その組合が自治労や連合など大きな組織に結集することにより、政府へも直訴できる大きな声とする力や可能性が広がっていきます。

最後に、前回の記事「組織の力、大事な力」へminamiさんからたいへん励みとなるコメントをいただきました。一組合員さんのご意見と同様に「公務員のためいき」を積極的に宣伝すべきとのアドバイスでした。すでにコメントに対する回答でも記しましたが、それらの声を力強く受けとめ、今後、あまりためらわずPRに努めてみようと思い始めています。

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2005年11月15日 (火)

組織の力、大事な力

一組合員さんから前回記事「手応えあり、大会無事終了」へ、いろいろ貴重なコメントをいただきました。組合への熱い期待がヒシヒシと伝わり、身が引き締まる思いです。また、充分期待に応え切れていない点は深く反省しています。

ご指摘のあった私どもの役所での悲しむべき事件、入札妨害罪に問われた元管理職2名が有罪判決を受けた「不正入札」事件を決して忘れることはあり得ません。昨年の定期大会では特別議案として、「不正入札」事件に対する経過報告と組合としての総括を行ないました。

(6) 行政上のトップである市長の責任は非常に重く、減給のみの責任の処し方では、多くの市民や職員は納得できないというメッセージを9月6日付の組合ニュースで発信しました。しかし、その思いは残念ながら市長に届きませんでした。組合の役割や力量からは「その責任の取り方では不充分である。辞職という最も重い責任の取り方こそ、市の再生に向けた大きなケジメだったはずである」と市長へ申し入れることが精一杯でした。それでも職員の声の代弁者となるべき組合が「多くの職員が納得していない」という声を直接市長へ伝えるだけでも重要であると判断し、このような申し入れを行ないました。

(7) 入札制度改革や全職員への倫理研修など目に見える取り組みが進む中、最高責任者が不充分な責任の取り方で終わり、非常に残念ながら画竜点睛を欠く区切と言わざるをえません。今回の組合としての総括を踏まえ、今後も職員が仕事に対して意欲や誇りを持ち、市民から信頼される市政の再生へ向け組合としての役割を充分発揮できればと考えています。

以上が昨年の特別議案から抜粋した内容です。このように結んでいながら今回の大会では「不正入札」事件に対して、具体的に触れることがなかった点を心から反省しています。

一方で、一組合員さんが期待する組合への役割として、上記の記載内容の事例などが象徴的なことだと考えて紹介しました。一職員の立場では、いろいろな思いを市長に抱いても面と向かって口に出すことはあり得ないはずです。思ったことをストレートに伝えるというのは職場の上司に対しても簡単ではないかも知れません。

一人ひとりの力は弱くても、一人ひとりが組合という組織へ結集することにより、上記の記載にあるような申し入れ行動が可能となります。そして、団体交渉の場で組合は労使対等(バックナンバー参照)な立場に位置付けられ、組合員の切実な声を代弁することができます。ただし、その行動や交渉の背景となる組合員の声を執行部が的確に把握していない場合、説得力が薄れたひとりよがりなものとなってしまいます。いわゆる組合員の団結が重要となる所以です。

一組合員さんのコメントから改めて組合という組織の力、大事にすべき力の一面をPRさせていただきました。このことは民間企業での労使交渉や中央省庁との交渉などの場面でも同様なことが言えます。連合会長が総理大臣と交渉できるのも組合員700万人の組織のトップだからこそです。

最後に、このブログの存在を一組合員さんからは積極的に宣伝するようアドバイスをいただきました。このブログを通して活発な議論が交わせることを私も願っていますが、あくまでも個人の責任によるブログでもあり、今まで公然とした宣伝にためらいがちでした。結構積極的だったじゃないか、との声も聞こえそうですが…? 実は、その辺の経緯を過去の記事(バックナンバー参照)で取り上げてきましたので、3回連載した「秋、あれから2か月」ともどもご覧いただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

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2005年11月12日 (土)

手応えあり、大会無事終了

アンディ・ベムさん、たびたびコメントありがとうございます。場所が離れている組合といろいろな情報交換ができるのはブログの良さだと思います。ベムさんの組合で、五役が3年から5年で入れ替わり、「みんなが役員を担うことで運動を強めていこう」としている伝統は本当にうらやましい限りです。そのことは組合員みんなが組合活動の大切さやたいへんさを実感できる機会となり、一組合員に戻ってからも現職執行部への力強い応援団になってもらえているのではないでしょうか。

さて、昨夜開かれた私の所属する組合の定期大会は、出席者が454人に及び、議案もすべて確認でき、無事終えることができました。気にしていた出席者数は、組合員3人に1人弱の割合まで伸ばし、全員参加型の大会維持への手応えを残せました。

大会冒頭の執行部を代表した挨拶は、ダラダラと長くならないよう、さらに大事な点を漏らさないよう原稿を用意しました。このブログで発信してきた主張のポイントでもありますので、その要旨を参考までに掲げました。 

私たち公務員や組合をとりまく情勢は、かつてない厳しさに直面しています。先日の総選挙において小泉自民党が圧勝したことにより、ますます短絡的な「官から民へ」が加速しがちです。さらに市の経営改革プランの中では、5年間で150人もの職員数削減が盛り込まれています。

このような情勢の中、自分たちの職場においては現場を熟知した当該組合員と連携し、今後、矢継ぎ早に示されるであろう行革提案に対峙していく必要があります。今までのたたかい以上に、直接職員が行なう意義や直営サービスの重要性を広く市民に共感を得られる運動が求められていきます。

自分たちの賃金や労働条件が良ければ良いという労働運動や発想では不充分な時代を迎えていると認識しなければなりません。バブル崩壊以降、国の失政や無策により多くの国民が苦しみ、確かに多くの企業の労働者の年収が激減し、雇用の不安にさらされています。

そのため、決して公務員の処遇が突出していた訳ではありませんが、現在、国民の不満の矛先が私たち公務員へ向けられ「公務員は恵まれすぎている」と痛烈に批判され始めています。この嵐は通り過ぎるのを黙って耐えようとした場合、官公労の運動はガタガタに崩されてしまうかも知れません。主張すべきことは主張し、さらに社会全体の仕組みを改革することにより、働く人たち全体が豊かになる運動をめざす必要性を強く感じています。

当然、単組組合員の生活や労働条件の向上を第一と考えていきますが、そのためにも自治労全体、さらに連合や地域で働く人たちと連帯した運動にいっそう努めていかなければなりません。

また、平和憲法も大きな危機を迎えています。戦争を起こしたくないという気持ちは、ほとんどの人の共通な願いだと思います。しかしながら様々な情報があふれる中、各論への判断が個々人で分かれる場面が多くなっています。そのことを踏まえつつも徹底的な平和主義を謳った日本国憲法の大切さについて、今こそ思い起こすことが重要であると考えています。

最後に、このような困難な情勢に立ち向かうためには、組合組織の基盤を強固なものとしなければなりません。組合役員一人ひとりが、たいへんな苦労や思いを抱えながら活動を担ってきています。私をはじめ執行部が先頭に立って、よりいっそう頑張っていきますが、1500組合員のパワーを効果的に引き出していけるような運動や組織の再構築にも改めて着手していく決意です。

方針案議論の中では、組合員数名から市の行革プランや指定管理者制度への対応策などについて、建設的な意見をいただきました。やはり具体的な質疑応答があると大会の雰囲気は盛り上がり、「厳しい情勢だから組合役員が先頭に立って頑張り、同時に職場組合員も頑張ろう」との意思一致がはかれたものと感じ取れました。

組合役員信任投票結果報告のページが当日配付資料の中から漏れ、帰り際に追加で配るお恥ずかしいパプニングがありました。そのミス以外は、議長をはじめとした関係者のご協力により、円滑な議事が運営されました。議論内容や出席者数と合わせて、大事な定期大会は成功だったと振り返ることができます。組合員の皆さん、大会運営にご協力いただいた皆さん、ご来賓の皆さん、新旧の組合役員の皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

追伸。大会前日に開票された組合役員の信任投票は、投票率92.23%で、全役員が信任率80%を超える結果を得られました。自分自身、今回も90%を超える信任をいただけました。つばささんのコメント以降、最近、何かとモチベーションが下がりそうなことが続いていましたが、大会の成功とともに「明日からも頑張ろう」と気持ちを新たにすることができました。

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2005年11月 9日 (水)

組合大会成功への試行錯誤

私どもの組合の定期大会が今週金曜夜に開かれます。内輪ネタのようでもありますが、いろいろ賛否両論分かれる話も投稿していますので、関係者以外の方でもお時間が許すようでしたらお付き合いください。

そもそも大会と言っても、野球や将棋などを競技するような大会とは違います。組合員に参加を呼びかけ、一年間の組合活動を振り返り、新たな方針を皆で競技、否、協議した上で決定する場です。要するに大きな会議の場であり、株主総会のように総会と呼んだ方がイメージしやすいかも知れません。定めた規約に基づき一年又は二年に一回、定期的に開くのが定期大会で、臨時に開くのが臨時大会です。すみません、読んだ字の通りですね。

私の所属する組合の定期大会は年に一回、この時期に開いてきました。まず大会の成功とは、どのように考えるのが適当なのでしょうか。組合執行部側からとらえれば、提案した議案がスンナリ通ることが成功であることに間違いありません。常に大会の議論が紛糾し、方針案が否決されるような事態は避ける必要があります。そうならないように努力することが執行部側の責任であることも確かです。

組合員全員に参加を呼びかけていますが、毎回、欠席者からの委任状提出により規約上の大会成立要件(3分の2以上)を満たしてきています。組合員の総数は約1500人で、会場に足を運んでもらった出席者の数は多い時で500人、少ない時で300人と幅があります。代議員大会に変えている組合も多くなっているようですが、何とか組合員全員を出席対象とした大会維持に努めたいものと考えています。今後、5人に1人弱の出席となってしまう300人を割り出した場合、抜本的な見直しが必要かも知れません。

いずれにしても大会が成功だったかどうか、出席者の数が大きなバロメーターだと個人的には思っています。日頃から組合活動に親近感や問題意識をお持ちの組合員は、当然のこととして出席してもらえます。その一方で、日頃は組合活動にあまり関心を持っていない方が、どうしたら出席してもらえるかが非常に大事なことだと考えています。

その一つの工夫として、出席者全員へ記念品を用意しています。そして、その記念品の内容によって出席者数は増減しているようです。原則的な考え方からすると「モノでつるのは邪道だ」とお叱りを常に受けています。それでも関心のある方だけで重要な大会議論が進むのではなく、数多くの組合員が出席した上で議論できる方が好ましいものと思います。

以前は出席記念品を受け取り、しばらくして先に帰るケースが目立ちました。500人の出席があっても、最後の採決時には半分程度だったこともありました。さらに一つの工夫として、「最後まで参加ご苦労様でした」抽選券を大会終了後に配るようにしました。それ以降、途中で帰られる方が少なくなりました。「せっかく来たのだから最後まで参加しよう」との切っかけにできたものと思っています。

ますます「モノでつっているようで不謹慎だ」と感じたり、「情けない組合だ」と思われる方がいらっしゃるかも知れません。繰り返しになりますが、日頃関心のない組合員が大会へ出席してもらうことは非常に重要です。大会へ出席したことにより、組合活動に関心を持ってもらう機会となるようならば効果的な工夫だったと位置付けられます。

厳しい批判があることも覚悟の上で、いろいろ試行錯誤しています。当然、日常的な組合活動の裾野を広げ、大会出席者を増やしていく努力も疎かにするつもりはありません。また、公務員組合をとりまく情勢が厳しい中、大会議論の中味が肝心であることは言うまでもありません。それらを踏まえた上で、幅広い組合員が結集できる組合活動に向けて、今後も硬軟織り交ぜた工夫に努めていく考えです。

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2005年11月 6日 (日)

連合のクリーンキャンペーン

このブログを開設した大きな目的は、一方的に言われっ放しなバッシングに対して公務員側の言い分を不特定多数の方へ発信したいと考えたからです。したがって、なるべく多くの検索エンジンの登録や記事によってはトラックバックなどにも努めてきました。今のところ幸い「荒らし」(バックナンバー参照)も起きていませんが、爆発的なアクセス増もなく、一日のアクセスは100~300件を推移しています。

その中で最近、この「公務員のためいき」を好意的にリンクしていただいているプログなどを発見しました。

一つは「当分ノンポリシー」で、作者のcourtsさんから『OTSUさん、はじめまして。コメントありがとうございます。僕も来年度からは多分公務員として働くので、OTSUさんのブログがとても参考になります。厳しい状況ですけど、応援してます!』とのエールもいただきました。

もう一つは「自治労王様の説教掲示板」の中で、栃木の泡沫候補さんが『三多摩のどこかの自治体の組合役員さんが作っているブログ見つけました。真摯な態度に好感を持ちました。』とのコメントを添えて紹介していただいています。

このような反応があると大きな励みとなり、ささやかな試みですが地道に続けていこうと思いを新たにできます。courtsさん、栃木の泡沫候補さん、ありがとうございました。ちなみに二つとも、このブログのサイドバーに相互リンクしたことをお伝えします。

さて、雨が心配された日曜日。連合三多摩の地区協議会がクリーンキャンペーンを行ないました。午前10時までに200人近くの組合員や家族が私鉄の駅前に集まり、まず開会にあたって簡単なセレモニーを行ないました。短時間なセレモニーでしたが、来賓には地元市長、国会議員、都議会議員、連合組織内の市議会議員らが集まり、そうそうたる顔ぶれでした。

セレモニーの後、4コースに分かれ、街に落ちているごみを分別収集しながら市のリサイクルセンターへ向かいました。コースによって距離に差があり、到着時間は30分ほどの開きが出ました。それでも全員が正午までにセンター内の所定の場所へ集めたごみを廃棄し、任務は完了できました。さらに出された昼食の弁当のごみも、徹底的な分別廃棄にご協力いただきました。

地区協議会が発足してから毎年、クリーンキャンペーンは各市持ち回りで実施してきました。連合の社会貢献活動の一環として、市内の清掃・美化とともに「自分たちの街をきれいにしよう」という啓発を目的とした行動でした。ごみが少しでも捨てられていると「いいや自分も」と続く心理が働きがちです。このことは落書きや放置自転車なども同じことが言えます。したがって、常にきれいな街はきれいさを保ちやすく、汚れ始めるとドンドン汚れてしまうようです。

このような趣旨から一日のみのイベントですが、クリーンキャンペーンは一定の成果をあげてきたものと思います。加えて参加された皆さんがごみの分別など、環境問題を意識してもらう機会になってきた意味合いも考えられます。

また、それぞれ歴史や政治方針が異なる組合が結集して誕生した連合は、発足当初、全体で取り組む活動にはいろいろ神経を使っていたと聞きます。その中で、クリーンキャンペーンのような社会貢献活動は、それまでの垣根を越えて一致して取り組めるイベントだったものと思います。そのような具体的な活動の積み重ねの中で、生まれも育ちも違う組合間で「顔合わせ」から「心合わせ」が進み、「力合わせ」ができるところまで来たものと実感しています。

最後に、ごみ対策課の皆さん、ご協力ありがとうございました。参加された皆さん、役員の皆さん、お疲れ様でした。とにかく全体が解散するまで雨が降らずに何よりでした。

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2005年11月 3日 (木)

喜怒哀楽、組合役員の改選期

私の所属する組合は来週11日夜に組合員全員の参加を呼びかけた定期大会を開きます。定期大会とは一年間の組合活動を振り返り、新たな一年の運動方針案を議論する場です。また、その定期大会を節目に組合役員が改選されます。

事前に選挙告示があり、定数内の立候補だった場合は信任投票となります。政治信念や路線の対立から選挙となる組合があると聞きますが、ほぼ間違いなく私のところは信任投票となっています。学生運動などの蓄積を持つ組合員が多かった時代は少し違うのかも知れませんが、毎年、定数内に候補者を集めるのに四苦八苦しています。

新しい人材が組合執行部に毎年多く加わる新陳代謝は重要ですが、自ら手をあげてくれる組合員は珍しく、新たな組合役員の発掘も簡単ではありません。組合役員になると執行委員会への出席など、勤務時間外のプライベートな時間を割くことが多くなります。また、条例で認められた団体交渉など時間内活動もあるため、所属する職場の皆さんの理解や協力も欠かせません。そのような難しさから新人の立候補は、多い年でも片手を超えることはありませんでした。

したがって、活動の継続性や安定性の面からも、必然的に現職の慰留が中心となる改選期を迎えがちです。その現職も「できれば退任したい」と思っている方が少なくありません。出身職場の課題の重要さを受けとめた使命感、確固たる政治信念がある方、あるいは人間関係から立候補してくれた方など、現職となった切っかけは様々です。

組合役員になった切っかけは様々でも、一人ひとりが組合の存在や活動の重要さを感じながら一所懸命頑張っています。その中で、困難な課題を解決した時の達成感、組合員から感謝された時の充足感、新鮮な経験や人との出会いなど、「組合役員をやっていて良かった」と思えた時は数多くあるはずです。

一方で、職場課題で後退を決断せざるを得なかった時の苦しさ、要求が実現できなかった時の無力感、組合活動に距離を置こうとする組合員と接した時の違和感など、「何で組合役員をやっているのだろう」と思った時も少なくないかも知れません。さらに公私にわたって一定の時間を組合活動へあてていることに厳しさを感じ、退任を考える現職役員の思いがヒシヒシと伝わってくる時もあります。

数年前から私自身が組合役員を勧誘や慰留する立場となり、以上のような思いを一人ひとりが抱えていることを常に意識してきました。と言いながら組合活動を低下させないためにも、退任を申し出た方に対して即決で了解できない苦しさを感じてきました。説得に説得を重ね、新しい方に立候補を決意してもらった時や現職の方を慰留できた時の喜びは格別でした。退任したかった方には申し訳ありませんでしたが…。逆に長年、一緒に頑張ってきた方たちの退任が決まった時は非常に切ないものがありました。別に役所を辞める訳ではないので、いつでも会えるのですが、どうしても寂しさや残念さが勝ってしまいます。

このように留任を強く求めがちなため、「簡単に一年で辞められない」との重さがかもし出され、ますます新人獲得に苦労するスパイラルに入っているようです。いずれにしても大半の組合員の方が「組合をつぶしてはいけない」と思っていただいているはずです。そのためにも組合役員のなり手や出し方について、今後、いろいろ知恵を出し合っていく時機かなと感じています。

最後に、今回で退任される方、今までありがとうございました。そして、たいへんさを覚悟して今回、組合役員の立候補を決意された方々へ、組合員の皆さんからの暖かいご理解ご協力をよろしくお願いします。

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