法律を知る大切さ
1週間ぶりの投稿となりました。概ね3日に2タイトルのペースできましたので、この間隔は8月下旬の鹿児島出張以外には初めての開き方でした。今までが暇だったから頻繁に投稿してきた訳ではありませんが、組合定期大会や賃金闘争などが近付き、よりいっそう気ぜわしい時期に入ったことも確かです。
少し説明が長くなりますが、もう一つ理由がありました。実は最近、インターネットをADSL接続に変更しました。このブログを始めるまではメールチェックと数点のホームページの検索程度でしたので、ブロードバンドの必要性や電話料金を気することはありませんでした。ブログの文章を書いている時は接続していませんが、それでも格段に接続時間が増え、電話料金などがかさみ始めました。そのため、ちょうど案内ハガキが届いていた会社へADSLの接続を申し込みました。
自分のパソコンと送付されたモデム(ADSL本体)をつなげる付属のLANケーブルの長さは1メートルもありませんでした。そのモデムは家庭用電話機とつなげる必要がありました。電話機を自分の部屋に備え直すのもどうかと思い、この機会に無線LANにしようと考えました。マニュアルを見るとLANカードさえ買えば、簡単にできる雰囲気でした。しかし、簡単だと考えたのは大きな誤りでした。逆にマニュアルが簡単(つまり詳しくない)すぎて、さらに何種類にも分かれていて、予想以上に悪戦苦闘することになりました。
つまり無線LANの設定で苦労し、ブログ記事の投稿まで手が回らなかった夜が2日間はありました。結局のところ事前に専用のアクセスポイントカードの申し込みが必要だったようで、無線LANは断念し、自分の部屋に引き込める長さのLANケーブルを買うことになりました。私の理解力不足のせいですが、LANカードの余計な出費と貴重な時間を浪費した数日間となってしまいました。
さて、話題が変わり、と言うよりも記事タイトルの内容に入ります。先日、人事課から指名され、「政策法務」というテーマの研修に参加しました。講師は経営コンサルタントの方で、本来最低3日間ぐらいかける内容を一日で行なう組み立てだったそうです。したがって、非常に密度の濃い時間となり、普段とは違うハードな頭脳労働を行なった一日でした。
初めに講師から「法学部の授業で教えない内容を今日は皆さんへ伝えます」と切り出され、確かに初めて知る新鮮な情報が満載でした。まず法務は文書法政課のような特定部署の職員のみの仕事ではなく、自治体職員全員が何らかの形で法務に携わっていると説明を受けました。民間はルール違反さえしなければ基本的に活動は自由、行政はルールがなければ動けない、そのため、職員は常に法務を意識する必要性があるとの話でした。
研修は具体的な法律、条例、裁判の判決理由などを例示し、その読取技法や内容の解析を学ぶ演習形式を主体にして進められました。とにかく政策を遂行するためには法律の裏づけや、法律に違反しない条例制定が欠かせないことを改めて認識する場となりました。いろいろ興味深い内容が盛りだくさんでしたが、このブログは研修内容を報告することが目的ではありませんので、一番印象に残った講師の言葉を紹介します。
研修の終わり際、講師から「自治体職員一人ひとりが政策法務に明るくなることが重要であり、また、そのように心がけなければ自治体業務のアウトソーシングが進んでしまうのでは」との趣旨の話がありました。非常に印象深かったため、ぜひ、この「公務員のためいき」で紹介しようと考えました。短絡的な「官から民へ」や公務員数削減計画に対抗するための一つのヒントを示唆された気がしています。
最後に「国より厳しかった都人勧」にあったコメントについて、労使交渉を優位に進めるためにも様々な法律を知り、活用することの大切さはご指摘のとおりだと思っています。ただ混合組合である現業評議会を地方公営企業労働関係法上の位置付けとするためには、規約規程や組織の整備などに大きな労力が必要なようです。加えて、仮に法的位置付けが明確になっても、残念ながら組合側のみ有利となる協約が容易に結べる情勢でないことを認めなくてはなりません。さらに労使交渉事項が万が一でも、労働委員会などの判断を仰ぐ事態につながることは決して好ましいものではありません。
ちなみに地方公務員法上の私どもの組合に労働協約締結権などがありませんが、真摯な緊張関係の中で、約束したことは労使双方誠意をもって守るという信頼関係があります。現時点での様々な情勢を踏まえるならば、その信頼関係と対等な交渉能力を維持するために組合が一丸となって全力を尽くすことが、より重要なことだと考えています。
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コメント
法律を意識しないで働いていたなんて!?
しかも管理職でしょ?
税金で食っているだけで、仕事内容は公務員である必要が無いってことでしょ。
投稿: What now much more | 2007年7月 9日 (月) 11時42分
What now much more さん、はじめまして。
この記事は政策法務について書いたものですが…?
加えて管理職とはどなたを指しているのでしょうか。
投稿: OTSU | 2007年7月 9日 (月) 23時57分