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2005年10月 6日 (木)

熱いハートの茅ヶ崎市議、岸正明さん

組合の中に現業評議会という用務職や調理職ら現業組合員で構成する組織があります。略して現評と呼びます。kishi その現評が昨夜、次の内容の学習会を開きました。講師に茅ヶ崎市の市議会議員である岸正明さんを招き、「市民・市議会からみた現業職場~市民が求める”質の高い公共サービス”とは何か~」とのテーマで講演していただきました。参加者は現評組合員を中心に約40人でした。午後6時半過ぎに始まり、質疑応答と合わせて、あっという間の1時間半でした。

岸さんは茅ヶ崎市の元学校用務員であり、市職労の書記長を務めていた2年前の統一自治体選で市議会議員に選ばれました。民主党公認で出馬し、労組票中心に設定した目標ラインを大きく上回る4千票近く集め、初挑戦ながら堂々2位当選を果たしています。

講演の冒頭、異色のプロフィールを自己紹介していただきました。市職員の前は生協職員で、その前は「劇団ひまわり」に所属し、俳優としてテレビや映画に出演していたそうです。右上の写真は小さくて見にくいかも知れませんが、その元俳優というルックスからも票の上積みができたのかなと感じたところです。しかし、講演を聞いた後は、やはり岸さんの真摯な政治姿勢やパワフルな行動力に対し、数多くの茅ヶ崎市民の方が共感したものと考えを新たにしました。

岸さんのお話は、組合役員や現職の市議会議員として経験した具体的なエピソード満載でわかりやすく、熱い思いが私たちへしっかりと伝わってきました。そもそも市議会議員は与野党問わず必ず何らかのバックがあるはずで、岸さんは「自分は、それが茅ヶ崎市職労であり、自治労である」と言い切っています。また、岸さんは自治労が進めてきた自治研究活動などに自信を持ち、自分がかかわってきた現評運動にも大きな誇りを示されていました。だからと言って、決して市職労だけの利益代表ではなく、市民の視点を強く意識されていることも印象深かった点です。

茅ヶ崎市職労も、とりわけ現業職場をめぐる情勢は厳しく、ここ数年で約100人ほど現業職の減員を受け入れてきたとのことです。今後、現業職場をまもる対策として、岸さんから次のような問題提起がされました。まず職員の意識改革、自分たちの権利ばかり主張せず、よりいっそう義務を果たすべきであると話されていました。要するに「もっと働こう」との提起です。また、災害時の避難場所は学校が中心であり、学校施設に詳しい用務職らが防災計画上での中心的な職員になる必要性を強調されていました。大きな災害時に住民へのフォローを行なうのは市職員であり、直営堅持の大切さを市民へアピールする良い一例だと話されていましたが、まったく私も同感です。

その他、労働法制を熟知して市当局へ向かうことの重要さ、議会対策、教職員組合など他団体との連携強化、市民との絆を構築することなど、今後の組合運動に対するヒントとともに、岸さんから私たちへ「さあ頑張ろう」と立ち向かっていく元気を与えていただきました。改めて熱い気持ちがほとばしる貴重なお話、本当にありがとうございました。また、終わった後の懇親会でも話が弾み過ぎて、終電がなくなる時間まで付き合わせてしまい、たいへん申し訳ありませんでした。

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コメント

こいつは市民に挨拶もろくにできない奴です。

投稿: ふじた | 2011年3月19日 (土) 08時29分

ふじたさん、おはようございます。ご訪問ありがとうございました。

私自身も人間関係を円滑に進める第一歩は挨拶を交わすことだと考えています。それが不充分だった場合、ご指摘のような評価が下されてしまうことに注意しなければなりません。その上で、お知り合いとすれ違っていたことに気付かず、挨拶できなかった時もあるかも知れませんので、今回のご指摘がどのようなケースであるのか留保した中で一言添えさせていただきました。

投稿: OTSU | 2011年3月19日 (土) 08時49分

【緊急】中海岸集会所工事の余震警戒中、中断の要望にご協力を

中海岸集会場等工事の至近の隣接住民です。

ただいま、市側に対して、本件工事の、国による余震警戒全面解除までの、一時中断の要望を行っております。

私は本件工事の事前の同意をおこなっておらず、工事自体が重大な生活など基本権の侵害となっています。市側が話合いを求めていますが、上記期間中の中断以外の話合いは固辞し、現在、工事の中止請求、及び下記の被害についての損害賠償請求を、地裁において準備中です。

1.3月11日の本震以後、一般的に地震酔いとよばれるPTSD疾病が悪化しているにもかかわらず、一日中震度3のような工事がなされているため、本震直後には市に苦情を行い、数日工事を中止させたが、工事の再開に伴い、疾病悪化となっている。実際には、歩行がふらふらするなど困難になりつつあり、また睡眠障害などともなっている。

2.私は居住地において、音楽教室を営んでいるが、甚大な騒音や振動により授業が妨害されるなど、実損が生まれている。

こうしたことから、中止請求訴訟により、本件工事の緊急の一時中断を目指すものです。なお、報道によると、国による余震警戒は短期的には解除されないとしており、工事のその間の中断を要望するものです。

先生におかれましても、ご協力をいただけますよう、お願い申し上げます。

Jazzing Flute Studio音楽教室主宰
米国コロンビア大学文学部哲学科非常勤准教授
大本薫
中海岸1-2-43-503


市の担当者に対して最新の通知は下記のとおりです。

----- Original Message -----
From:
To: "【所属】茅ヶ崎市市民自治推進課 "

Sent: Wednesday, April 13, 2011 2:21 AM
Subject: Re: 再:Re:Re: 大本様:茅ヶ 崎市 市民自治推進課  富田よ り


> 茅ヶ崎市市長
> ならびに茅ヶ崎役所、富田様
>
> 当方の要望について、ご説明とのことですが、すでに着工事後となっている現状で、事後説明を受ける法的な意味が見出せません。
>
> 工事への同意をした記憶は認められませんので、基本権である居住や生活も侵害されていますが、現状では、振動による客観的疾病の悪化、ならびに音楽教室の授業妨害という被害を事実として指摘できます。
>
> 現実的に、私も工事の全面中止は無理と考えざるを得ませんが、PTSD症状の悪化を客観的原因とした工事の中止請求、ならびに、着工から音楽教室の授業が妨害されていますことも含めて、工事終了までの間の損害賠償請求を、市と施工業者に対して、地裁において準備中です。
>
> もちろんのこと、裁判となる場合、最大の懸案である時期的な緊急性を私も犠牲にせざるを得ず極めて不本意ですが、居住者の要望が、本日現在、看過されている状況では、司法の仮処分を求めるしかなさそうです。
>
> 従いまして、まずは要望趣旨のとおり、気象庁による余震警戒が全面解除されるまでの間、物理的に振動を伴う工程の全面休止、ということをご提案いただく以外、現段階で、茅ヶ崎市からのご説明を受けることができません。
>
> また振動を伴う工程の客観的定義ですが、着工にあたって投函された文書のような曖昧な文言とはせず(私が本件工事を知ったのは、そうした案内書面によるものです)、市側から住民に対して、何らかな環境アセスメントを技術的に提供いただき、科学的に証明していただくべきもと判断しております。
>
> よって、それが不可能な場合、司法手続き上、工事の全面的な中止を請求せざるを得ません。
>
> PS 人事についてのご通知ありがとうございます。
>
> Jazzing Flute Studio音楽教室主宰
> 米国コロンビア大学文学部哲学科非常勤准教授
> 中海岸1-2-43-503
> 大本薫
>

投稿: 大本薫 | 2011年4月13日 (水) 10時55分

大本薫さん、コメントありがとうございました。

大切な指摘かも知れませんが、あくまでも岸さんの話題を綴った昔の記事ですので、ご本人へ伝わらない可能性のあることをご理解ご容赦ください。

投稿: OTSU | 2011年4月14日 (木) 02時51分

市議当選おめでとう。
同級生より

投稿: 関谷仁志 | 2011年4月25日 (月) 13時31分

関谷仁志さん、ご訪問ありがとうございます。

上記のコメントでも書かせていただきましたが、あくまでも岸さんの話題を綴った昔の記事ですので、ご本人が目を通されていない可能性が強いこともご理解ください。

いずれにしても岸さん、おめでとうございました。私からもお祝いの一言添えさせていただきます。ぜひ、これからもいっそうご活躍されることをご期待申し上げます。

投稿: OTSU | 2011年4月25日 (月) 21時27分

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