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2005年10月 1日 (土)

避けて通れない拉致問題

この「公務員のためいき」を開設した理由は公務員側の言い分の発信と合わせ、その言い分がどれだけ厳しい批判にさらされるのか、率直に受けとめようと考えたからです。なお、あまり公務員側と強調するのも適切ではないかも知れません。勝手に全公務員を代表できる訳がありませんので、一人の公務員である私個人の言い分と改めさせていただきます。その上で、厳しいお叱りやご意見は率直な議論を交わせる切っ掛けとなり、たいへん貴重なことだと思っています。今回、Utaikiさんから2点にわたりコメントをいただきました。ありがとうございました。

まず前回の記事「地方公務員賃金の行方」への次の内容のコメントですが、私の主張の矛盾や問題点をご指摘いただいたものと思います。

私見をお伝えします。
会社員と公務員は労働を提供すると言うことでは同一だと考えています、労働の内容もおおむね同じと考えております、違いは労働の目的だと判断しております。
会社員は存続を使命とした営利活動が主体となります、公務員は雇用主体の目的に労働を提供する、ということだと考えます。
ですから雇用側の事情で雇用条件が変わることは同一でないと矛盾が生じます。
既得権はこの状況では無効です。

ただ私の理解力が乏しく、漠然としか理解できない箇所があります。たいへん恐縮ですが、Utaikiさんから追加でコメントいただければ非常に助かります。

次に「組合の平和運動」へのUtaikiさんのコメントは次のとおりでした。

その使命感が有るんだったらなぜ”めぐみさんたちを救う”ことに目が向かないんですか?
こんな問題にこそ組織を動員しなくて平和運動云々は聞きたくないです。

このご指摘や問題意識に対して私個人は共感する部分が多く、何回か組合関係の会議で問題提起してきました。拉致や北朝鮮との問題は、平和や人権を重視する運動体ならば絶対避けて通れないものと思っています。ただ何とかしなければとの思いは共通しても、解決に向けた道筋や考え方は枝分かれし、これが正解だと言い切りにくいのも事実です。とにかく横田めぐみさんたちが一刻も早く奪還できることを願っていますが、この拉致問題を通して過剰に国家主義をあおる動きは警戒すべきものと考えています。

以上のような問題意識を踏まえ、私が役員の一人となっている連合三多摩の地区協議会で拉致問題をテーマにした学習会の話が浮上しています。連合に所属している組合、また、組合員の意識の幅広さは今でも大きなものがあると思われます。そのような右、左の垣根を、さらに取り払っていくためにも意義ある学習会になれればと願っています。

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コメント

わたしの意見に丁重なご見解を頂き恐縮しております。
理論を恣意的に誘導した点があり反省してをります、結びは’既得権に拘るべきではない’とすべきと考えます、一般論としてご理解賜りたい。
わたしがコメントをした背景を説明させて頂きます、それは国債問題がわたしの脳裏には常に在ります、我が国は官僚と言われる公務員が実権を握り国の運営管理をしてきました、その結果が現状を招いた要因になっていると判断しています、だからといって責任を回避しようとは考えていません、もう本来の形に戻して解決に当たらなければならない時期にきたと考えております。
豊かさ故に依頼心が蔓延して自立意欲が失せて全てを先送りにする現状を拉致被害者問題で気持ちが一つに出来たら新たな展開が望めるかも知れないというはかない望みを持っています。

投稿: Utaiki | 2005年10月 1日 (土) 17時06分

トラックバックとUtaikiさんからのコメントありがとうございました。立場や基本的な考え方が違っていても、このような意見交換ができるブログというものの素晴らしさを改めて感じています。ぜひ、これからも率直なご意見をお待ちしています。よろしくお願いします。

投稿: OTSU | 2005年10月 1日 (土) 19時28分

おととしくらいか、うちの組合でも、拉致問題早期解決と核開発反対の署名やりましたよん

(ぶっちゃけ個人的には、救う会の政治性は、相容れないものがあるけど。)

投稿: ハマー | 2005年10月 5日 (水) 23時13分

拉致問題の真相

http://210.165.9.64/hienkouhou/e/c2ce71a8768022990321b80a563a69aa

http://210.165.9.64/hienkouhou/e/540062e4dc7d1e33622a61269bfc4e00

http://hya94ki.blog34.fc2.com/

http://210.165.9.64/hienkouhou/e/838423604a145aa798af6ce997addb0a

投稿: dclxvi | 2009年11月21日 (土) 12時03分

dclxviさん、ご訪問ありがとうございます。

できればURLの貼り付けだけではなく、何かご意見を添えてコメント投稿くださるようお願いします。

投稿: OTSU | 2009年11月21日 (土) 21時10分

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» 平和も、拉致被害者救出も [朝鮮民主主義研究センター]
公務員のためいきというブログが拉致問題に言及している。まず「組合の平和運動」というエントリで、「大多数の人は戦争に反対し、反核平和を願っているはずです。一方で多様な価値観や情報があふれる中、旧態依然の平和運動だけでは何か行き詰まっている気がしています」「このような時代だからこそ、組合の平和運動は、ともに感じ、ともに考え、ともに行動できるスタイルが大切だと考えています」と発言。「その使命感が有るんだったらなぜ”めぐみさんたちを救う”ことに目が向かないんですか?」と批判的なコメントが寄せられた。ブログ主... [続きを読む]

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